Windowsクライアント管理とは何か|企業クライアント戦略|ブログ|Computerworld

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企業クライアント戦略

Windowsクライアント管理とは何か

Posted by 横山哲也 ( 2010年02月25日 )

今回から、Windowsクライアントを使う上で便利な機能や思うところを書いていきたい。初回は、ここで扱う内容の範囲と私のスタンスを明確にしておこう。

本ブログでは、基本的にはクライアント、つまりWindows XP/Vista/7を中心に扱うが、場合によってはサーバーについても言及する。サーバーとクライアントは車の両輪であり、同時に考える必要がある。どこまでをサーバーが担当し、どこまでをクライアントが担当するかは非常に重要な設計項目である。クライアントを知るにはサーバーの知識が必要だし、逆も真である。仕事の範囲として「クライアント担当」というのはあるだろうが、知識の範囲までクライアントに限ることはない。

WindowsがクライアントOSとして導入されたのは1991年頃のWindows 3.0、1993年のWindows 3.1以降だと考えてよいだろう。その後、1994年にWindows NTが登場し、2000年にはWindows 2000が登場した。

Windows 3.xは、OS自体に「ユーザー」の概念がなかった。Windows NTではユーザーの概念が導入され、セキュリティレベルが飛躍的に向上したが、複数のユーザー環境を統一管理することは困難であった。本格的なクライアント管理が可能になったのはActive Directoryと、それに付随するグループポリシーが導入されてからである。グループポリシーは現在に至るまでクライアント管理の主力機能である。

Active DirectoryはWindows 2000 Serverの一部として提供された。Windows 2000の登場が2000年2月17日だから、2010年2月にはActive Directoryも満10歳である。IT分野はドッグイヤーというが、イヌの満10歳と言えばそろそろ老齢期にさしかかる年代だ。

グループポリシーは本当に便利な機能で、これを使えばシステム管理者はクライアント管理を単に効率化するだけでなく、ある種の「独裁者」として振る舞うことすら可能である。しかし決してそうならないように注意して欲しい。利用者の反感を買うだけだ。グループポリシーは「システム設定を強制する」のではなく「利用者に代わってシステム設定をして上げる」ものだ。主役はあくまでも利用者である。いわば「主権在民」であり、独裁者ではなく「行政府の長」として振る舞って欲しい(世の中には怪しげな振る舞いをする行政府の長もいるが理想論として、である)。

企業はPCが使いたいと思っているわけではない。ビジネスを推進するのが目的であり、日々のビジネス活動は、IT管理者が「利用者」とか「ユーザー」と呼んでいる人が行っている。「ユーザーさん」と呼んでいる人もいるが、立場や役職に「さん」を付けるのは好ましい習慣ではないので見直した方がいいだろう(敬意をもって「社長さん」と呼ぶ人は少ないだろう)。

システム管理者は権力を持つが「その権威は利用者に由来し、その権力は利用者の代表者がこれを行使し、その福利は利用者がこれを享受する」である。会社は株主のものであるとか、経営者が社内での権威を持つとか、そういう意見は法的には正しいが運営に役立つわけではない。

システム管理者は、システムを円滑に運用することが目的なのではなく、利用者のビジネスに貢献することが目的であることは明確にしておきたい。

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