Windows Virtual PC の USB サポート(その2)

前回の投稿では、Windows Virtual PC の仮想マシンでさまざまな USB 2.0 デバイスが使えそうなことを書きました。ただし、USB キーボードや USB マウスは除きます。Windows Virtual PC の仮想マシンには、ホストに接続された USB キーボードや USB マウスは、USB レシーバーを使用するワイヤレス デバイスを含め、仮想マシンにリダイレクトすることができません。仮想マシンのコンソールの[USB]デバイスに表示されないので、リダイレクトしようにもできないのです。
今回、紹介する方法を使用すると、仮想マシンに専用のキーボードやマウスをリダイレクトできます。その方法は、USB タイプの Bluetooth アダプター (レシーバー) を使用するのです。
最近、モバイル PC 用にWindows 7 標準対応の Bluetooth 対応ワイヤレス キーボードと Bluetooth アダプター (レシーバー) を購入したので、仮想マシンで使えるかどうか試してみました。ホストに Bluetooth アダプターを接続し、Windows 7 ゲストを実行する仮想マシンにリダイレクトします。デバイス名は、「ワイヤレス/Bluetooth デバイス」と表示されました。
続いて、Bluetooth 対応ワイヤレス キーボードの電源をオンにし、[connect]ボタンを押します。Windows 7 ゲストの[デバイスとプリンター]でデバイスの追加を実行すると、ワイヤレス キーボードがちゃんと検索されます。指示に従って指定されたコードをワイヤレス キーボードから入力し、ペアリングが正常に完了します。(※ Bluetooth アダプターとして Logtec LBT-UAN01、Bluetooth デバイスとして ELECOM Bluetooth Wireless Keyboard (TK-FBP013BK) を使用しました。)
これでワイヤレス キーボードが、仮想マシン専用で使用できるキーボードになりました。USB 接続のキーボードだと、仮想マシンにリダイレクトできませんが、Bluetooth デバイスとしてなら可能なことがわかります。手持ちにないため確認できませんが、おそらく、Bluetooth 対応ワイヤレス キーボードも使えるでしょう。
注) Bluetooth 対応ワイヤレス キーボードやワイヤレス マウスを利用するには、仮想マシンの統合機能を無効にする必要があります。統合機能が有効な状態では、ホストで使用するキーボードとマウスのみが使用できます。その理由については、次の次の投稿あたりで説明する予定です。
仮想マシン専用の入力デバイスを用意できたことで、仮想マシンの新たな使い方が見えてきました。ホストがマルチ モニター構成であれば、一方のモニターに仮想マシンを全画面表示することで、1 台の PC を 2 台の PC (あるいはそれ以上) の PC として同時利用できそうです。同時利用とは、1 人で同時ではなく、2 人以上が同時利用ということです。1 人はホスト OS を、他の人は仮想マシンを利用するのです。
手軽にマルチ モニター環境を構築できる USB サブモニターというものがあります。これが仮想マシンで利用できれば、もっと面白い光景になるでしょう。USB ケーブルを延長して、USB モニターに仮想マシンのコンソールをミラー表示し、Bluetooth キーボードとマウスで操作する。ついでに、DVD ドライブなんかも用意する。傍から見れば、独立した PC のように見えるでしょう。
USB サブ モニターが使えるのか、実際に試してみました。(※ Century plus one LCD-8000U を使用しました。)
残念ながら結果はNG。仮想マシンに USB サブ モニターをリダイレクトし、ゲストにドライバーをインストールしても、モニターは真っ黒のまま。
Windows 7 ゲストのアクション センターの報告によると、このデバイスを正常に動かすには、DirectX9.0 以降をサポートするビデオ カードが必要ということです。Windows Virtual PC の仮想マシンのビデオ カードは、懐かしの S3 Trio 32/64 をソフトウェア的にエミュレートしたもの (※仮想マシンの統合機能無効時) で、DirectX にはもちろん対応していません。
機会があれば、DirectX に対応した他の仮想化テクノロジ (xVM VirtualBox やVMware) でも試してみたいと思います。