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Windows Server

Windows Developer Preview、Windows To Go とゴー

Posted by 山市良 ( 2011年10月03日 )

前回は、次期 Windows8 の開発者プレビュー版、Windows Developer Preview を、VHD  ブートで評価する方法を紹介しました。今回は、Windows 8 の隠れた(隠された)注目機能、「Windows To Go」を試してみます。

Windows Develper Preview Windows 8 Guide によると、Windows To Go とは、次のような機能を提供するもののようです。ブータブルUSB記憶域デバイス(USBメ モリやハードディスク)を使用して、USB デバイス内に準備しておいた Windows 8 を使用して、物理PCを起動できるんだそうです。起動時も稼働時もローカルディスクを使用しないため、アプリケーションやデータ、設定をUSB デバイスで持ち運びでき、利用後はUSBデバイスを削除することで、後を濁さずということのようです。

Windows To Go
Enterprise IT pros can provide users with bootable USB storage devices containing a copy of Windows 8, along with their business apps, data, and settings. When users are finished and log off, they simply remove the USB device, leaving no data or information behind.
出典: Windows Develper Preview Windows 8 Guide

Windows To Go のアーキテクチャや機能の詳しい説明については、以下のPowerPointプレゼンテーションが参考になります。USB デバイスは、USB 3.0 が推奨ですが、USB 2.0 でも大丈夫。最低でも 32GB 以上のサイズが必要とのこと。

Running Windows from an external USB drive with Windows To Go (Steve Silverberg - Principal Lead Program Manager Microsoft Corporation)

新機能の Windows To Go ですが、Windows Developer Preview では、特にツールが用意されているわけではありません。Windows Developer Preview (ビルド8102) より以前のビルド (流出して話題になった7989とか) には、Windows To Go の USB デバイスを作成するツール「Portable Workspace Creator」(pwcreator.exe) があったようなのですが、残念ながら Windows Developer Preview には含まれません。

では、Windows To Go は実装機能から削除されたのかというと、そうでもないようです。先ほどのプレゼンテーションには、ImageX ツール(Windows 7 の Windows AIK  に含まれるやつ) や Bcdboot.exe (Windows 8 の標準コマンド) を使用して、マニュアルで作成する方法が示されています。

最終的にこの機能がどうなるのかわからないので今回は詳しく説明しませんが、概略をお伝えします。Windows 8 やアプリケーションをインストールして設定済みにしたOSのディスクイメージを WIM ファイル化して、それを NTFS でフォーマットしてアクティブとしてマークした (DISKPART コマンドを使用)、USB デバイス上のボリュームに展開し、Bcdboot.exe を使用して起動環境 (Windows 8 の Bootmgr や BOOT\BCD など) を USB デバイス内に準備するという方法です。

ImageX や Bcd に慣れている方なら、簡単にできちゃいます。て言うか、USB デバイス上の NTFS ボリュームに、Windows とブート環境を入れただけです。それで、Windows To Go になるらしいです。

32GB 以上のサイズの USB メモリが手元になかったので、USB 外付けハードディスク内に Windows To Go の環境を作ってみました。ちなみに、WIM ファイルを用意するのが面倒なので、インストールメディア内のSources\Install.wim を使用しました。Windows To Go という名前は付いていますが、USB デバイスのボリューム内に Windows のイメージを配置して、Bootmgr や BCD ストアも一緒に入れただけのように見えます。同じようなブータブル USB を、Windows 7 で作ったことがあります(イメージは展開せずに VHD ブートで)。その経験からすると、実は目新しいところはありません。

USB デバイスを PC に接続し、起動デバイスとしてUSBデバイスを指定して PC を起動します。すると、Windows Developer Preview が起動し、「Getting devices ready XX %」とか表示されて、デバイスの検出とインストールを行っているように見えます。なお、今回は Souces\Install.wim を使用したので、初回起動時1回だけ、Windows セットアップの後半が実行され、再起動されましたが、そのステップについては説明を省略します。(IDG 編集部様へ、見ての通り、別件でお借りしている CF-R9 です)

無事、Windows Developer Preview が USB デバイスから起動しました。USB 2.0 接続ですが、ハードディスクだからでしょうか、そんなに重くは感じません。後で、USB 2.0 メモリ (USB 3.0 メモリを手に入れたのですが、USB 2.0 対応の PC に接続) でも試してみたところ、USB メモリ内に環境を構築するだけでも数時間、初回起動時にもとてつもない時間がかかってしまうという状況でした (→ その様子は、わたし個人ブログにて)。

「コンピューターの管理」の「ディスクの管理」で確認してみましょう。「Disk 1」の C: ドライブが、システム (System) およびブート (Boot) ボリュームとして起動しています。ちなみに、「Disk 0」は、Windows 7 がインストールされているローカルディスクです。

では、Windows 8 をシャットダウンして、同じUSBデバイスを使用して、別の PC を起動してみましょう。先ほどと同じように、初回起動時にデバイスの検出とインストールが行われ、正常に起動しました(別のPCに接続する前に確認しましたが、起動オプションの detecthal は削除されていました!!)。新しい PC に接続されると、自動的にデバイスが再構成されるようです。タブレット対応の PC (シングルタッチですが) を起動したら、ソフトウェアキーボードが出現しました。

これまでの常識なら、Windows の OS イメージを別の PC に移動する場合、HAL の検出 (detecthal) オプションを有効にしたり、Sysprep を実行したりといったことが必要ですが、Windows To Go では不要です。Windows To Go の機能というよりも、Windows 8 自身が PC の変更に柔軟に対応しているように見えます。Windows To Go のためにこれといった特別な設定をしていないからです。

ところで、シャットダウンして、もう一度、元のPCに接続して起動すると、デバイスのインストールは行われず、すばやく Windows 8 が起動します。想像する以上に起動は早いです。ログオン画面では、まるで間違えたように(1つ前のPCで使用していた)ソフトウェアキーボードが一瞬出てきて、消えてなくなりました。Windows 8 さんも、あわてちゃったようです。

2台だとたまたまうまくいっただけかもしれません。もう1台で試してみましょう。ちなみに、最初の PC はPanasonic CF-R9 (Intel Core i7、SATA HDD)、2台目は Fujitsu LOOX U50XN (Intel A110、IDE HDD)でした。最後の3台目は、Dell Precision M65 (Intel Core 2 Duo、SATA HDD) です。

結果は、無事に正常起動。次の写真見てください。起動中の Windows 8 が入っている、USB デバイスの USB ケーブルを外しています。Windows To Go では、60 秒以内なら USB デバイスがオフラインでも耐えられるようにできているそうです。オフラインの間は、PC は反応しませんが、再びオンラインにすると、何事もなかったように動き出します。

もし、60 秒以内にオンラインにならなかった場合は、勝手に電源がオフになります。あのかわいいブルースクリーン :( にはなりません。

Windows To Go の USB デバイスが出来たので、さまざまな PC で Windows Developer Preview を試せるようになりました。いろいろと試してみたいと思います。

前回説明したとおり、私はこれまで VHD ブート環境で Windows Developer Preview の各種機能を試してきました。実は、今回作成した Windows To Go の USB デバイス上には、VHD ブート用の VHD ファイルも配置してあります。Windows To Go の BCD ストアに VHD ブート用の起動エントリも登録 (BCDEDIT /STORE <BCD のパス> /コマンド ...) してみました。すると、なんてことでしょう。VHD ブートも Windows To Go と同じように別の PC を起動できるではありませんか。やっぱり、Windows To Go の機能は、Windows 8 にビルトインされているもので、Windows To Go 固有の設定というものは無いみたいです。ただし、イメージが USB デバイス上にあるかどうかが関係しているようです。IDE や SATA のローカル ディスクを PC 間で差し換えた場合は、同じようにはいかないと思います。

Windows Developer Preview は、開発者のためのプレリリース版で、Beta 以前のバージョンです。この投稿の内容は、将来のプレリリース版や製品版では無かったことになることもあります。また、この投稿の内容を試してみたいという方、ご自由ですが、お勧めはしません。Beta 以前のバージョンですから...

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