マイクロソフト仮想化キャンペーン ~技術者認定制度の紹介~
多くのITベンダーが、自社製品の技術者認定制度を持っている。今回は、ちょうどキャンペーンが始まっているマイクロソフトの「サーバー仮想化技術」の試験を紹介しよう。
「マイクロソフトサーバー仮想化」試験
マイクロソフトの認定技術者資格(MCP)はいくつかの種類がある。仮想化技術者認定は以下の試験で構成される。

TS(Technology Specialist)というのは、特定技術をマスターした証明で、Pro(Professional)は、総合的な技術力を持つ証明である。システム管理者の認定は「MCITP (Microsoft Certified IT Professional」と呼ばれる。
仮想化の場合は、サーバー仮想化試験を1科目とデスクトップ仮想化の各TS試験、そして仮想化アドミニストレーターMCITP試験の合計3科目に合格することで仮想化のMCITPとして認定される。詳しくはWebサイト「Microsoft Virtualization - ラーニングポータル」を参照して欲しい。
リモートデスクトップサービス(ターミナルサービス)の扱い
サーバー仮想化試験70-659では、サーバー仮想化機能であるHyper-Vと、その管理製品System Center Virtual Machine Managerに加えて、リモートデスクトップサービスの内容が出題される。VDIについては明記されていないが、Hyper-Vとリモートデスクトップサービスの組み合わせであること、マイクロソフトが力を入れている分野であることから、出題されてもおかしくない。
Windows Server 2008対応(R2非対応)の旧試験70-652はすでに終了している。70-652試験ではリモートデスクトップサービスに内容は一切問われなかった。しかし、70-652を取得していればリモートデスクトップサービスの知識がなくてもMCITPという上位資格を取得できるのは不自然なので、異例の早期終了となったのであろう。多くの場合、製品のサポート期間中は試験も継続する。
マイクロソフト仮想化チャレンジキャンペーン
マイクロソフトでは「マイクロソフト仮想化チャレンジ」と題して、70-659 TS: Windows Server 2008 R2, Server Virtualization取得キャンペーンを開催している。基本パッケージは以下の2コース(各コース1日)を受講すると、70-659専用のMCP試験受験チケットが付いてくるというものだ。
受講には、マイクロソフトの企業向けソフトウェアライセンス「ソフトウェアアシュアランス(SA)」特典の一部として提供される教育コース受講チケットが利用できる。会社がSA契約をしていれば、実質的に無料で受験できる可能性がある。
また、MCP受験チケットは「セカンドショット対応」と呼ばれるもので、もし不合格でももう1回無料で受験ができる。キャンペーン期間は2011年10月25日(火)~2012年5月31日(木)だが、受験チケットの提供数に限りがあるので、期間中であってもキャンペーンが終了する可能性もある。実際の運用は、マイクロソフトのラーニングパートナー各社に任されているため、キャンペーン内容に若干の違いがある。マイクロソフトは、各社の違いをまとめていないし、ラーニングパートナー各社も競合他社の比較広告には消極的なので、それぞれの特徴が分かりにくい。この場を借りて全社の比較をしてみよう(2011年12月4日現在)。
なお、特に明記しない限り、根拠は各社のWebサイトによる。Webサイトに掲載されていない特典がある場合は比較対象になっていないのでご了承いただきたい。
対象となる2教育コースを2日間セットで提供し、2日目の夕方にそのまま試験を受験できる。自分で受験手続きをしなくても良いので楽だが、復習の時間が全く取れないのが欠点だ。Webサイトを見る限り、リモートデスクトップサービスの内容も含まない。もしそうだとしたら、実際に合格するのは難しいだろう。
対象となる2教育コースに加え、「#50287 マイクロソフト仮想化技術概要 (Version 2)」という半日間のコースをセットにして2日間で提供し、MCP試験受験チケットと模擬試験問題集を付ける。
「マイクロソフト仮想化技術概要」は主にHyper-Vを扱っているが、補助的にリモートデスクトップサービスやApp-Vなどの内容も紹介している。ただし、70-659試験で扱うリモートデスクトップサービスの全範囲をカバーするわけではない。同社はオリジナル模擬問題・解説を同時に提供しているので、ここでリモートデスクトップサービスの内容をカバーするのだろう。電話して「リモートデスクトップサービスの内容を含みますか」と尋ねたところ「試験問題集は、70-659試験範囲をカバーしています」との回答をいただいた。
対象となる2教育コースと、グローバルナレッジネットワーク独自教材を追加して、2日間で提供し、MCP試験受験チケットと独自に作成した確認テストを付ける。独自教材のベースは「マイクロソフト クライアント仮想化ソリューション ~リモートデスクトップとVDI~」という1日コースのテキストである。実際には抜粋ではなくテキストが丸ごと提供されるので、かなりお得である。テキスト丸ごと付属という決定は筆者が行なったので間違いない。
■その他
株式会社富士通ラーニングメディア、エディフィストラーニング株式会社、株式会社ISAの3社は、対象となる2教育コースを受講すると、MCP受験チケットが付属する基本パッケージである。各コースは一般公開講座なので、連続日程で受講する必要はないのが便利である。ただし、リモートデスクトップサービスの内容は含まないので、70-659受験に必要な知識はテキストだけでは得られない。キャンペーン対象外の受講者も混じっているので、講師判断でリモートデスクトップサービスの内容をカバーするのも難しいだろう。
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今回は、マイクロソフトサーバー仮想化技術の認定試験キャンペーンについて紹介した。年末年始は仕事も一段落する人も多いだろう。この機会に教育コース受講と資格取得を考えてみてはどうだろう。