101回目のスナップショット(Hyper-V 3.0に見つけた改善点)
先週の17日は、忘れもしないあの阪神大震災から17年を迎えました。あと1か月ちょっとすると、3月11日から丸1年。“災害は忘れたころにやってくる”と言いますが、東日本大震災の余震はまだ油断できませんし、東海、南海、東南海の大規模地震や関東直下型地震にも引き続き警戒が必要です。“忘れる間もなく”の状態がしばらく続きそうです。
17年前のあの日、とあるソフトウェア会社の新人SEとして働いていた私は、とあるお客様先でインターネットメールの転送設定 (Sendmail、しかもUUCP!!)のため、16日に新大阪入りして一泊し、翌日17日に高速バスで現場に向かう予定でした...。 思い出話はこれくらいにして、皆さん、地震やその他の災害への備えに気の緩みはないでしょうか。
ITのセキュリティ対策と同様に、万全ということにはいきませんが、毎年、見直す(賞味期限とか)ことが重要です。その際、IT機器への対策も忘れずに。地震発生時のニュース映像を見ると、PCや液
晶ディスプレイを押さえている姿を見かけます。高価な機器や、作業中の仕事を守りたい気持ちはわかりますが、身の安全を最優先すべきです。IT機器の固定や、デスクトップPCへのUPS(無停電電源装置)の導入を進めましょう。震災直後に書いたコラム「[実録]大震災に学ぶ中小企業向けIT基盤の防災対策」(2011年03月30日)で行った対策は現在も継続中です。被害の大きかった本棚についても、落下防止のゴム紐を通してみました(効果は定かではありませんが)。
災害や障害に備え、適切なバックアップをOSやデータとは別の物理ディスクや外部メディアへバックアップ(企業ならリモートサイトへのバックアップがよりベスト)することの重要性は、いつになっても変わりません。仮想マシン環境の場合は、スナップショットをバックアップとして安易に考えてしまわないように注意してください。システム構成の変更時やパッチ更新の前にスナップショットを作成することで、短期的なバックアップにはなります。また、サーバーの場合は、スナップショットの適用でデータの整合性が失われることがあるので注意が必要です。
スナップショットは通常、オリジナルと同じ場所(同じディスク)に格納されるため、障害が発生するとオリジナルと一緒にお亡くなりになるでしょう。例えば、Hyper-Vの場合、スナップショットを作成すると、その時点の仮想ハードディスク(VHD)を親とする、差分ディスク(AVHD)が同じ場所に作成され、スナップショット以降の変更が差分ディスクに書き込まれます。
ところで、Hyper-Vでスナップショットを削除した際に、こんな画面を見たことはないでしょうか。
スナップショットを持つオンラインの仮想マシンからスナップショット (1 つ以上のスナップショット (Now を含む) を持つ親のスナップショット) を削除すると、仮想マシンをオフラインにしたときに結合(マージ)処理が始まります。この処理は、AVHDファイルをVHDに統合する処理で、仮想マシンを開始したり、ホストをシャットダウンすると、中断(中止)されます。次に仮想マシンがオフラインのときに最初から再開されるため、結合処理が完了するまでの間、オフラインの時間が続かないと、VHDが分割した状態が長く続くことになります。Virtual PC Guyさんがこの説明をしてくれています。
MSDN Blogs > Virtual PC Guy's Blog > What happens if I start a virtual machine that is merging snapshot files? [Hyper-V]
[URL] http://blogs.msdn.com/b/virtual_pc_guy/archive/2009/04/21/what-happens-if-i-start-a-virtual-machine-that-is-merging-snapshot-files-hyper-v.aspx
最近、とある関係でWindows Server 8 Developer Previewをいろいろと試していたとき、このスナップショットの結合処理に関するうれしい改善点を目にしました。ご覧ください。
オンラインの仮想マシンからスナップショットを削除します。
仮想マシンをオフラインにしなくても、結合処理が始まりました。
AVHDXがVHDに結合されました。(AVHDXは、2TB以上に対応する新しいVHD形式のVHDXに対する差分を保持します。VHDとAVHDでも同様に機能しました。)
Windows Server 8やWindows 8、間もなくBeta版が出るようですが、こういったドキュメント化されていない(少なくとも確認できていません)細かな改善やちょっとした新機能を見つけるとワクワクします。そんな新機能をいくつか見つけたので、次回以降も紹介していきます。
最後に、タイトル「101回目の...」に特別な意味はありません。