60歳で何故クラウド?
私は、60を過ぎて、ITを所有するから使うを標榜するパラレルスの社長となった。 既に米国IT企業8社の社長を経験し、ITの素晴らしさ、便利さと同時に難しさを私なりに知った上で現在の役割を続けている。
私は、IT(Information Technology)を含めて、全ての技術は人に優しくなければならないと考えて来た。
子供の頃、多分幼稚園の頃、メカニカルなオモチャをクリスマスプレゼントで貰い、入っていた道具を使い、なんとか組み立てたが、外箱の絵のようには組み立てられなかった。でも近所のお兄さんはその未完成のようなオモチャを自分の道具を使い、あっと言う間に分解し、素晴らしく組み立て直してくれた、そしてその道具を私にプレゼントしてくれた。まずそのお兄さんの凄さ、そして次にその道具の使いやすさを知り、良い道具は、使いやすいと思った。もちろん、使い方を知る事の大切さも……。
そんな事がきっかけで、大学時代には当時出始めたラジコンカーの選手として、またコンストラクターとして世界を相手に技術とテクニックで勝負する事を初め、世界一も手にできた。
その中で、“技術や道具があれば、出来なかった事が出来るようになるのだが、その先にあるゴールは常に、その技術や道具の存在すらも見えなくなる事”ではないかと思うようになり、その視点で今も技術や道具を見ている。 だから技術や道具が人に優しくなく難しいのは、その技術がまだまだ発展の余地のある稚拙な段階であるとも考えている。
技術者や専門家が新しい技術を語る時に、出来ない事を出来るようにした凄さを強調しすぎる傾向があるように感じる。 プライドのある技術者には、先に述べた、技術の存在感を無くすレベルを是非目指していただきたい。
私にとって、理想のITは、そのITの存在が見えなくなる事であり、使う時は見えないのだけれども、安心と優しさが見えるものであり、まさにITを誰でもが使いたい時に、使いたいだけ使う、そして使った利便性に応じて対価を払うと言う、クラウドコンピューティングの目指す所は、私のIT業界人生での現時点での目指すべき所であり、9社の異なったITの技術と道具の先端企業に席をおいた一人として、 全ての人、に公正に、良い成果を届ける事が出来るITをサービスを技術が見えない形で優しく提供する事が現在の究極のゴールです。