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クラウドコンピューティング

CBAの考えるクラウドについて <2>

Posted by Cloud BusinessAlliance ( 2010年03月10日 )

最近基盤系の事業者様から「差別化のあるクラウドサービスはないのか?」といった相談をよく受けるようになりました。しかしUSのクラウド事業者で基盤系(PaaS・IaaS)のみに特化して成功している事業者は少ないと感じています。「Amazon EC2/S3」は自社のコマースサービスの基盤をスケールアウトし、余剰リソースの切り売りからIaaSビジネスをスタートしていますし、マイクロソフトの「Windows Azure Platform」もコンシューマ向けの「Windows Live」等からスタートし「SQL Azure Database」「AppFabric」等、既存のWindows環境の連携や開発のインターフェースを用意することでPaaS市場の取り込みを計画しています。またそれぞれのサーバーが数十万台以上のスケールです。

■Cloudはユーザーサービスを実現する手段

当たり前の話ですが、サービスはエンドユーザーがあって始めて成り立つものです。 Cloudコンピューティングは様々なエンドユーザーに向けたサービスをインターネット上で実現することであることは明確です。「ユーザーは誰か」「ユーザーは何を求めているかと」いう当たり前のことを実現するためにアプリケーションサービスがあり、そのサービスを低いコストで安全性を高く提供する為に、基盤を平準化し、スケールアウトし、運用(最近ではトランザクション/ワットの電力まで)のコスト圧縮と安全性を上げつづけた結果が、今のクラウドサービスだと思います。

CBAでは、まずエンドユーザーからのSaaS(アプリ)への要求があり、そのサービスを実現する基盤としてPaaS/IaaSへの要求がある、という基本的な考えを実現するスキームを皆さまと検討し実現したいと考えています。あくまでもユーザーを向いたサービスありきです。

■Cloudならではのサービス開発

インフラの設備投資は意識せず、大きなスケールに対応したビジネスに参入できることがCloudサービスです。 最近ではSocialサービスのエンタープライズ利用、大規模アカウントを有するサービスとの機能連携等、新たなCloudサービスが大規模に展開されはじめています。 単に既存のビジネスプロセスやクローズドなアプリケーションをCloud的な基盤にのせるだけのSaaSではCloudサービスとしてのスケールはしないと考えます。 また日本の企業内のシステムはSOA化の遅れもあり、単純に基盤だけPaaS/IaaSにアウトソースという環境にありません。アプリケーションシステムの移行を考慮した基盤サービスこそが、ユーザーの要求に対応できるサービスです。その為にCBAでは新たなCloudサービスの開発、検証、実証を行う為の基盤、API等、新たなサービス開発やデリバリー、共同マーケティングを行う環境を提供します。

■レイヤー間 サービス間のエンゲージ = ビジネスアライアンス

CBA自体は事業体でも、Cloudの定義づけや、技術検証の成果発表を目的とした研究団体でもありません。 任意の事業者間でのビジネスモデルの共有、アライアンス等のエンゲージメントとプロモーションの共有による市場創出を目的としております。 現在以下の具体的なプロジェクトが会員企業間で検討、進行しています。

  • SaaS事業者とPaaS事業者間での運用スキーム共通化の検討
  • 特定SaaS事業者向けPaaSサービス開発
  • SaaSサービスの共同プロモーションと課金、認証等を共通で提供するマーケットプレイスの展開
  • 地域向けのSaaSサービスの共同プロモーションと販売チャネルの共有化
  • 地域DC上のクラウドサービスのスキーム開発

CBAの技術部会としては、アライアンスをサポートする目的で

  • 共同検証を目的とした基盤環境(PaaS/IaaS)の提供。
  • デファクト技術やUS市場等の関連情報の提供
  • レイヤー間の連動性の評価、APIの検証
  • 標準的な運用技術、運用TOOLの提供
  • 参加事業者の技術、サービスの紹介

等の環境提供を行っています。

■リファレンスからビジネスへ

Cloudサービスの市場はまだまだこれからで、多くのビジネスの機会に恵まれております。 またCBAに対して実ビジネスのご相談もいただけるようになり、現実的な案件解決、ビジネス開発を目的とした事業者間のアライアンスも始まっています。 CloudサービスはSaaS(アプリケーション)、PaaS、IaaS、IDC、ネットワーク等の各レイヤーのプレイヤーが連携しなければ実現できません。 各社のサービスを複合して、利用者に近いサービスを作り上げていきましょう。

筆者紹介

藤田 龍太郎 (ふじた りゅうたろう)

クラウド・ビジネス・アライアンス技術部会員

Ryutaro Fujita社会人生活をOSI、TCP/IP、internetで22年 オープンネットワーク系の事業開発を担当しつづけ 2007年頃からクラウドコンピューティングの事業開発に進化 最近のテーマ:雲が晴れると人類に新たな未来がやってくる

(クラウド・ビジネス・アライアンス)

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