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セキュリティ

身近なリスクマネジメント

Posted by 蔵本雄一 ( 2010年03月20日 )

読者の皆様、お待たせしました。

関西への出張で、久しぶりにKYKのトンカツを平らげた蔵本です。
本日は、リスクマネジメントについて、普段の生活をケーススタディとしてご紹介していきます。この手のお話は、難しい言葉で考えていくよりも、実生活であり得るケースを想定する方が理解が早いと思われますので、是非ともご参考にしてください。

せっかくKYKのトンカツ弁当を買いましたので、今回のケーススタディで考えるシナリオを下記の通りとしたいと思います。

「ケーススタディ シナリオ」
お弁当屋さんでトンカツ弁当を買い、家でトンカツ弁当を食べる事をゴールとします。しかし、お弁当屋さんから家の間の道には、お腹を空かせた犬が大勢で待ち構えています。

このケースが、実生活でありそうかどうかは気にせず、一つずつ考えていきましょう。まず、このシナリオにおける資産、脅威、脆弱性、想定されるリスクを洗い出します。

資産:トンカツ弁当
脅威:犬
脆弱性:トンカツ弁当の包装
想定されるリスク:犬にトンカツ弁当を食べられてしまう。

ここから、リスクをコントロールしていきます。リスクマネジメントの手法は、前回お話した「リスクの回避」「リスクの軽減」「リスクの低減」「リスクの分散」「リスクの移転」「リスクの受容」で考えていきます。

【リスクの回避】を適用した場合
「トンカツ弁当を買わないこと」がリスク回避策となります。このシナリオでは、トンカツ弁当を購入し、持った瞬間からリスクが発生するため、このリスクを回避するには、トンカツ弁当の購入をやめることになります。つまり犬に食べられてしまう資産であるトンカツ弁当を持たない事で、リスクが想定される部分から撤退するという事です。この場合、覚えておかなければいけない事は、もちろんリスクは顕在化しませんが、トンカツ弁当を食べて食欲を満たしたり幸せな気分になるといった、資産を活用したリターンは得られないという事です。

【リスクの軽減】を適用した場合
「トンカツ弁当を小分けにし、分散して持つこと」はリスク軽減策の一つになります。犬に食べられてしまっても、小分けされた部分にダメージを限定できる可能性が高くなります。

【リスクの低減】を適用した場合
「トンカツ弁当の包装を強固にすること」は、リスク低減策の一つになります。例えば、紙ではなく強化プラスティックにする等、犬に食べられてしまうリスク自体を低減する事になります。

【リスクの分散】を適用した場合
「トンカツ弁当を二個買うこと」は、リスク分散策の一つになります。つまりどちらか片方を犬に食べられてしまっても、残った方を食べる事ができます。

【リスクの移転】
「お弁当屋さんにトンカツ弁当を自宅までデリバリーしてもらうこと」がリスク移転策の一つになります。途中でトンカツ弁当を食べられてしまっても、お弁当屋さんの責任となり、弁償して頂く事ができます。

【リスクの受容】
上記のようなリスクマネジメントを行っても、リスクの回避以外を選択した場合、最終的には残存リスクといった形でリスクが残ります。例えば、リスク分散してお弁当を二個買ったとしても、両方食べられてしまうリスクもありますし、お弁当の包装を強化しても、その包装を破られて、食べられてしまうリスクもあります。このようなリスクを最終的には、受容する必要があります。また、上記の例では、リスク低減策を選択した場合に、お弁当の包装を強化しますが、お弁当自身が千円なのに、包装代が一万円であれば、費用対効果が低すぎますね。このような場合にも、リスクを受容するケースがあります。更に、脅威である犬が出現する可能性がほとんどない等の場合もリスクを受容するケースがあります。

下記は、監査結果報告会によくある一幕

監査側 筆者
「リスクを低減するだけでなく、リスクコントロール策として様々な方法を検討する事も重要ですね。」

被監査側 リーダー 福原さん
「必要ない資産はもちろん持たないようにしてまっせぇ!」

被監査側 サブリーダー 青木さん
「捨てるのもったいないから、とりあえずとっとけっていっつも言うてますやん!」

リスクマネジメント手法からセキュリティ対策のアプローチを考える事で、様々な方法が見えてきますので、読者の皆様も是非一度検討してみてください。

今回は、出張先の名古屋からお届けしました。

※登場人物は全て架空の人物です。

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