あの冴子先生が帰ってくる
●さようなら冴子先生
Microsoft Office 2010が間もなく発売される。マイクロソフトでは、これに合わせてさまざまなキャンペーンを開始する。筆者が特に注目しているのは「あの冴子先生が帰ってくる」 だ。Webサイトとあわせて、Twitterのハッシュタグ#saeko2010 にも注目したい。
そもそも「冴子先生」は、Microsoft Office 97時代に登場した「オフィスアシスタント」のキャラクタである。「オフィスアシスタント」は、利用者と対話するキャラクタという位置付けで、ヘルプの入力ウィンドウとなる他、検索結果の表示など、さまざまなダイアログボックスとともに顔が出てきた。「ダイアログボックス(Dialog Box)」は「Dialogue(対話)」が語源であり、単なるウィンドウよりも人が登場する方が自然である(と、当時のマイクロソフトは考えたのだろう)。
オフィスアシスタントの既定値はイルカの「カイル」だが、他に魔術師「マーリン」や筆者の好きな「冴子先生」など、多くのキャラクタが存在した。オフィスアシスタント作成ツールもあったようで、独自のキャラクタもあったと聞く。
ただし、実際に使ったユーザーからの評判は悪かった。キャラクタのアニメーションは低速なマシンではいらいらするだけだし、効果音も一般のオフィスではうるさいだけだ。キャラクタを通して問い合わせをしても、ヘルプシステムが変わったわけではないので結果は変わらない。たとえ、アーサー王に仕えた伝説の大魔術師マーリンの名前を持っていても中身は普通のヘルプである。
あまりに評判が悪かったので、Office 2003では既定で利用できなくなり、Office 2007からは完全に消えた。詳細はMicrosoft OfficeのMVPである田中さんのブログ「さよなら、冴子先生」を参照して欲しい。
●帰ってくる冴子先生
このように、決してユーザーからは指示されなかったオフィスアシスタントだが、冴子先生には熱心なファンがついた。冴子先生は日本独自のキャラクタだそうで、日本人受けするのかも知れない(筆者が知らないだけで、カイルやマーリンのファンもいたのかもしれないが)。
Office 2007は、ユーザーインターフェースを一新し、意欲的な機能を数多く追加したが、利用者の反応はそれほど好意的ではなかった。慣れれば使いやすいリボンも、慣れないと使いにくい。いつの時代でも一般利用者は保守的なものである。
今回、Office 2010の登場にあたり、Office 2007で消えてしまった冴子先生を復活させるのはプロモーションとして非常に面白い。
Office 2007? 冴子先生がいないんでしょ。まあ、どうせ、いても役に立たなかったけどね
こういう層は多いのではないかと思う。そこに冴子先生が再登場である。
Office 2010で冴子先生が復活? ちょっとは良くなったのかな
きっと注目度は上がるだろう。
ただし、マイクロソフトはオフィスアシスタントそのものを復活するわけではないようだ。本気で復活させるならベータ版段階で入っているはずだが、現在に至るまでそういう話は流れてこない。
では何が起きるのか。冒頭で紹介したWebサイトでは、何と実写の冴子先生が登場している。一種のコスプレだ。筆者の予想は以下の通りである。
さてどうなるか。ハッシュタグ#saeko2010に注目したい。なお、筆者のTwitterアカウントはyokoyamatである。速報はこちらでもお届けする。