3.5インチフロッピーディスク|企業クライアント戦略|ブログ|Computerworld

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企業クライアント戦略

3.5インチフロッピーディスク

Posted by 横山哲也 ( 2010年04月26日 )

●3.5インチフロッピーディスク販売終了

ソニーが3.5インチフロッピーディスク(FD)の販売を終了するという(ニュースリリース)。既に、多くの会社が販売を終了しているが、ソニーの告知には特別な意味がある。3.5インチFDの規格はソニーが提案したものだからだ。

筆者が3.5インチFDを初めて見たのは1982年、ソニーSMC-70の製品発表会会場である。SMC-70は、8ビットCPU(Z80)を搭載したPCで、当時としてはグラフィック機能に優れたソニーらしい製品であった。その後、ソニーはSMC-70の改良型普及機SMC-777を投入し、MSXパソコンとともにHitBitブランドを展開した。

現在のFDの写真(シャッター部)

現在のFDにはシャッターを開けるための切り欠きがある

当時筆者は大学生で、発表会のあとも残ってエンジニアの方にいろいろ質問していたら、3.5インチFDを1枚くれた。このFDは後にSMC-777を買った後輩に上げてしまったのだが、今思えば残しておくべきだったと後悔している。当時の3.5インチFDは、シャッターを開くための切り欠き(写真)と、シャッターを自動的に閉じるためのスプリングがついていない。そのため、手で開いてからドライブに挿入する必要があった。後輩はカッターナイフで削って切り欠きを作ったようである。

●3.5インチフロッピーディスクの用途

筆者の勤務先は、プロフェッショナル向けコンピュータ教育会社だ。3.5インチフロッピーディスクの用途は主に2つあった。

1つはPCのセットアップ用だ。システム管理作業の演習を行なうため、講習会の前日には人数分のPCをセットアップする必要がある。MS-DOSとネットワーククライアントを組み込んだFDから起動することで、サーバーからOSイメージをダウンロードしてインストールを行なった。

ただし、Windows Vista以降は16ビットDOSベースのセットアッププログラムが存在しないため、FDからDOSを起動してセットアップすることはできない。セットアップにはWindowsのサブセットである「Windows PE」をDVDまたはCDあるいはネットワークから起動する必要がある。

もう1つは演習中に作成したファイルを持ち帰ってもらうためだ。演習とは言え、講習会によってはかなり複雑なシステムを構築する。持ち帰って復習したいのは当然だろう。

3.5インチFDほど安価なメディアは今のところ見つかっていない。教室のPCはCD-Rが使えないものも含まれるし、演習用OSによっては書き込み機能が備わっていない。一般的にはUSBメモリということになるのだろうが、FDほど安価ではない。

●The Network is the Storage

FDがなくなったらどうするか。実は、現在PCのセットアップにFDは使用していない。FDイメージを登録したネットワークサーバーから起動しているためだ。FDイメージの作成には仮想PCの仮想FDを使えるので、物理FDを使う必要はない。

Windows Vista以降のインストールにはWindows Server 2008 R2の標準サービスWDS(Windows Deployment Service)を使っている(同サービスはWindows Server 2003 SP2以降で利用できる)。WDSはWindows PEをネットワーク起動するため、FDもCDも使わない。

演習中に作成したファイルは、Webメールなどを使って自分宛のメールにファイルを添付してもらっている。現時点ではWebメール用アカウントを持っていないお客様も決して少なくはない。また、一部コースでは教室からのインターネット接続を禁止しているため、FDも併用している。しかし、いずれは全コースでインターネット接続が可能になるだろう。既にマイクロソフト、シスコ、オラクルの各ベンダー提供の講習会では講習会評価アンケートのためにインターネット接続が必須となっている。また、Webメールの利用もますます広がるだろう。

The Network is the Computer” はSun Microsystems社の創業以来のキャッチフレーズである。そして、現在はストレージもネットワークとなった。起動システムもデータもネットワーク上に配置できる。現在、起動システムは社内LANのみをサポートするのが普通だが、将来、きっとインターネット上のOSイメージをロードして起動するシステムができるだろう。既にWAN越しにシステムをロードし起動する技術はあるのだから不可能ではないはずだ。

●ネットワークを勉強しよう

すべてがネットワーク上に集約されるのは時代の流れである。現在、サーバーエンジニアとクライアントエンジニアの境界はあいまいだが、ネットワークエンジニアとは明確に分かれていることが多い。しかし、サーバーとクライアントとネットワークはセットで設計しなければならないはずだし、今後はますますその傾向が強くなる。

そういえばINTEROPというネットワーク技術者のためのイベントがある。しかし、実際の参加者はサーバー技術者の比率がかなり上がっているという。今年は6月9日(水)から6月11日(金)の3日間である。機会があれば最新のネットワーク技術に触れるのも勉強になるだろう。

なお、INTEROPのコンファレンス(有料)には「実践!初・中級IPv6ハンズオン:ネットワークエンジニアコース」(NT-01/NT-02)と称して筆者の同僚がセミナーを担当する。評判のいいコースなので、こちらも予算と時間に余裕があればぜひ受講していただければと思う。

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