Windows 7 で IE 6 を実行する方法 (その4) – 早わかり App-V|仮想化|ブログ|Computerworld

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仮想化

Windows 7 で IE 6 を実行する方法 (その4) – 早わかり App-V

Posted by 山市良 ( 2010年06月14日 )

前回は Windows Server 2008 R2 リモートデスクトップ サービス (RDS) の VDI 仮想デスクトップに対して、Microsoft Application Virtualization (App-V) で Internet Explorer (IE) 6 と複数バージョンの Java ランタイム環境を展開し、その IE6 ウィンドウに RemoteApp で接続するという話で終わりました。

なんだかややこしくて、そうする理由やメリット (複数のテクノロジを複雑に組み合わせなければならないわけ) が分かりにくいかもしれません。また、App-V は、ソフトウェア アシュアランス ユーザー向けの製品である Microsoft Desktop Optimization Pack (MDOP) に含まれる 1 ツールということで、そもそも App-V とはどういうものなのかあまり知られていないのではないでしょうか。今回は、App-V による仮想アプリケーションの配信について、Microsoft Office 2010 を例に、イメージしやすいように説明してみます。

OS とアプリケーションを分離する仮想化テクノロジ

Hyper-V や Windows Virtual PC といった仮想マシン環境は、仮想ハードウェアで抽象化することで、物理ハードウェアと OS を 分離する仮想化テクノロジです。これに対して、App-V は、アプリケーションの実行環境を抽象化し、OS とアプリケーションを分離する仮想化テクノロジになります。この実行環境はSystem Guard と呼ばれるもので、Windows クライアントのシステムファイルやレジストリ、ファイルシステム、システムサービスを読み取り専用で参照し、アプリケーションの実行に不足するファイルや構成を加えて、アプリケーションに仮想的な実行環境を提供します。また、アプリケーションがシステムに加えようとする変更を吸収します。

App-V Sequencer によるパッケージ化

System Guard で実行する仮想アプリケーションは、App-V Sequencer というツールを使用して、クリーンな Windows PC で作成します。App-V Sequencer は、アプリケーションのインストールを監視し、インストールでシステムに加えられた変更を抽出して配信用のパッケージと Sequencer プロジェクト ファイル (.sprj) を作成します。このパッケージには、アプリケーションのインストール フォルダーのイメージとシステムの変更差分が含まれます。なお、実行時のオーバーヘッドを軽減するために、アプリケーションは通常、Qドライブ直下のフォルダーを指定してインストールします。

アプリケーションの展開設定

App-V Management Server に Sequencer プロジェクト ファイルをインポートすると、パッケージとアプリケーションが登録されます。あとは、アプリケーションを「有効」に設定し、配信対象のユーザー グループなどを設定するだけで、配信準備は完了です。

App-V クライアントでの実行

App-V の仮想アプリケーションは、App-V クライアントにまずショートカットが配信されます。ユーザーがショートカットを起動すると、仮想アプリケーションがクライアントにストリーム配信され、ローカルにキャッシュされた上で、アプリケーションが起動します。App-V クライアントになれるのは、App-V for Desktop がインストールされた Windows クライアント、および App-V for TS/RDS がインストールされたターミナルサーバー/リモートデスクトップ セッションホストです。

一度、アプリケーションがキャッシュされてしまえば、あとはローカルコンピューターにインストールされているアプリケーションとまったく同じ感覚で、ほとんど変わらないパフォーマンスで実行できます。実行準備が整ったインストール済みのイメージがキャッシュされるので、インストールという処理はクライアント側では発生しません。管理者がアプリケーションを「無効」にするか、アクセス許可を変更すれば、アンインストールという処理をしなくても、アプリケーションはクライアントから完全に消えます。アプリケーションのアップデートは、App-V Sequencer を使用して、パッケージに対して更新すればよいため、ユーザーは常に最新のバージョンを利用できます。

IE 6 は App-V で配信できない !?

App-V は、Windows の OS 環境を完全に仮想化できるわけではありません。配信対象のクライアントの Windows バージョン (サービスパックレベルを含む) に合わせた環境で、アプリケーションをシーケンシングし、パッケージ化するのが基本です。簡単なアプリケーションの場合、Windows XP でシーケンスしたアプリケーションを、Windows Vista や Windows 7 でも実行できる場合はあります。しかし、これはサポートされない方法です (App-V 4.2 以降でサポートされなくなったようです) 。

App-V がどんなアプリケーションでも仮想化できるというわけでもありません。OS のコンポーネントや起動時にサービスを開始するようなアプリケーション、カーネルモード ドライバーに依存するアプリケーションなどは、仮想化できません。IE は OS のコンポーネントであり、IE の特定バージョンを仮想化して配信するということはできないのです。冒頭の話と違うじゃないかと思うかもしれません。続きは次回に…

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