App-V 4.6 と VDI|仮想化|ブログ|Computerworld

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仮想化

App-V 4.6 と VDI

Posted by 山市良 ( 2010年06月28日 )

今回は、マイクロソフトのVDI と Microsoft Application Virtualization (App-V) は、とても仲が良いという話。VDI と App-V の組み合わせは、これまでの投稿で解説してきましたが、VDI はApp-V にとって都合がよく、App-V は VDI にとって都合がよい環境がいろいろとそろっています。また、App-V の最新バージョン 4.6 には、VDI のために追加された新機能があります。「読み取り専用キャッシュ (ReadOnly Shared Cache) 」という機能です。

VDI では、デスクトップ OS を実行する仮想マシンをリソース プール化します。VDI のデスクトップを要求してきたユーザーに対して、空いている仮想マシンを割り当てる利用方法では、仮想マシンのゲスト OS 環境を、アプリケーションを含めて汎用化することが必要です。仮想マシンは、単純にアプリケーションの実行環境として利用されるのがベストです。そのため、どの仮想マシンに接続しても同じ環境が利用できるように、同じアプリケーションを準備しておく、移動ユーザー プロファイルを活用する、フォルダー リダイレクトなどでユーザー データを仮想マシンのローカルディスクに保存させない、不必要な権限を持たせない (管理者権限を与えない) ... などの工夫が必要です。多数の仮想マシンを用意する場合は、ホストのディスク領域を節約するために、仮想マシンのイメージ サイズをできる限り縮小することも重要になります。セキュリティ パッチの運用方法についても検討する必要があるでしょう。VDI はいま旬なテクノロジですが、実運用を見据えると、いろいろと考えることが多くなります。移動プロファイルなど、さまざまなテクノロジについて詳しくなる必要もあります。 App-V は、VDI における仮想マシンの汎用化、イメージ サイズの最小化、セキュリティ権限といった課題を解決してくれます。

仮想アプリケーションのパッケージ数を減らすことができる

App-V はアプリケーションの実行環境を仮想化するテクノロジですが、App-V の仮想アプリケーションは完全に OS 非依存にすることはできません。そのアプリケーションがもともと前提としている OS 環境が必要になります。その OS 環境に VDI を利用すれば、仮想アプリケーションに必要な OS 環境をすぐに準備できます。OS バージョンが混在する物理クライアントに直接仮想アプリケーションを配信しようとすると、OS バージョンごとにアプリケーションをシーケンス (パッケージ化) して、OS バージョン毎に異なるパッケージとして配信しなければいけません。VDI を利用すると、App-V 自身の実行環境である OS 環境を汎用化できるわけです。

仮想マシンを汎用化できる

App-V は、ユーザーやグループに対して仮想アプリケーションを動的に配布できるので、仮想マシンには最小限、ゲスト OS と、App-V のクライアント コンポーネント (App-V for Desktop) だけで済みます。あと必要あるとすれば、マルウェア対策ソフトウェアくらいでしょう。

インストールのための管理者権限が不要

App-V の仮想アプリケーションは、インストール済みで実行準備が整った上で、パッケージ化されています。ユーザーがスタートメニューやデスクトップアイコン、あるいはファイルのダブルクリック (拡張子の関連付け) から仮想アプリケーションを要求すると、オンデマンドでストリーム配信され、ローカルにキャッシュされるだけですぐに起動します。インストールという作業は発生しないのでユーザーにローカル OS に対する管理者権限は必要なく、一般ユーザー権限でアプリケーションを起動できます。

仮想マシンのイメージ サイズを最小化できる

App-V の仮想アプリケーションは、ローカル ディスク (つまり仮想マシンの VHD) にキャッシュされます。仮想マシンにアプリケーションがインストールされることはありませんが、キャッシュのためにインストールするのと同じだけのディスク領域を消費します。仮想マシンに容量可変タイプの VHD を利用している場合、キャッシュ完了後は VHD のサイズが膨らみます。容量固定タイプで最小限のサイズしか VHD に割り当てていない場合、空き領域が足りなくなるおそれがあります。この問題を解決するのが、App-V for Desktop 4.6 の新機能「読み取り専用キャッシュ (ReadOnly Shared Cache) 」です。 仮想アプリケーションのキャッシュの大部分を占めるのは、アプリケーションのインストール ファイルです。インストール ファイルはクライアントの仮想的な Q ドライブに展開され、そこから実行ファイルが起動するようになっています。この Q ドライブの実体は、C:\Users\Public\Documents\SoftGrid Client\sftfs.fsd ファイルです。App-V for Desktop 4.6 では、共有パスにキャッシュ済みの sftfs.fsd ファイルを配置して、読み取り専用でアクセスできるようになりました。それには、以下のレジストリを編集します。 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\SoftGrid\4.5\Client\AppFS FileName (文字列型) ・・・ 読み取り専用でアクセスする SFTFS.FSD のパス (UNC パスなど)に変更します。 ReadOnlyFSD (DWORD) ・・・ 1 に設定します。 キャッシュ済みの sftfs.fsd ファイルは、キャッシュ用に用意したクライアントで仮想アプリケーションを実行し、100% ロード済みにすることで作成できます。読み取り専用でキャッシュを参照するクライアントは、最初からパッケージ ステータス 100% の状態になります。そして、仮想マシンの VHD のサイズ増加は最小限で済みます Q ドライブ以外の要素 (アイコンファイルやシステム ファイル、レジストリの差分など) はローカルにキャッシュされます)。 どうでしょう。VDI と App-V の組み合わせは最強です。これまであまり注目されてこなかった App-V ですが、VDI という良い伴侶を得た今後は注目のプロダクトです。

RemoteApp と連携できる

VDI の仮想マシンのゲストとして Windows 7 Enterprise、Windows Vista Enterprise、Windows XP Professional SP3 を使用する場合、App-V の仮想アプリケーションに RemoteApp 接続することができます。その方法については前回説明しました。RemoteApp 接続を利用すると、Windows シェル (explorer.exe) の代わりに軽量の Rdpshell.exe が使用されるため、仮想マシンが消費するプロセッサおよびメモリリソースを節約できます。1 台の仮想マシンで節約できるリソース量は限られますが、仮想マシンのプールで考えてみてください。同じリソースでもう1台多く動かせません。

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