【バージョン2物語】Office 2010はOffice 2007バージョン2である|企業クライアント戦略|ブログ|Computerworld

header_cwr_head_mid_fl_logo

CW_ウルトラバナー_Topics04

CW_ウルトラバナー_Topics05

CW_ウルトラバナー_Topics06

CW_ウルトラバナー_Topics07

CW_ウルトラバナー_Topics08

企業クライアント戦略

【バージョン2物語】Office 2010はOffice 2007バージョン2である

Posted by 横山哲也 ( 2010年06月28日 )

「バージョン2物語」今回は、Microsoft Officeについて考える。

●リボンバージョン1

Office 2007で導入された「リボン」は、えらく評判が悪かった。リボンの導入とともに、使い慣れたメニューバーの構成が大きく変わったためである。筆者も苦労した。キーボードショートカットは変わっていないので、よく使う機能は問題ないのだが、たまにしか使わない機能は本当に探すのに苦労する。同僚によると、一部のショートカットキーの割り当ても変化しているそうで「ショートカットキーは変わっていない」というのは間違い、とぼやいていた。

それでも、無理に使っていると「慣れれば使いやすい」というのは本当だと分かる。従来はダイアログボックスを表示するか、専用のツールバーを表示するかしないと設定できなかった項目が、標準的な構成で設定できるのは便利である。問題は「無理に使い続けないといけない期間」が結構長いことである。

●リボンバージョン2

▲ファイルのリボン

さて、マイクロソフトが偉い(「しつこい」とも言う)のはここからである。評判の悪かったリボンについて研究し、多くの改善が加えられた。

筆者が一番気に入っているのは[ファイル]メニューである。Office 2007では分かりにくかった設定が[ファイル]というグループにまとめられた上、メニューに色までついて見落としにくくなった。[ファイル]には、SharePoint ServerやSkyDrive (Windows Liveの一部として提供される、マイクロソフトのインターネットストレージサービス)に保存する機能もまとめられている。

 

●バージョン1で消えた機能

WindowsのGUIはバージョンが上がる度に進化している。Office 2000では肥大化したメニューを簡素化するために、あまり使わないメニュー項目を非表示にする機能が追加され、Windows 2000でも似たような機能が搭載された。

Office XPやOffice 2003も同じ機能を持っていた。「同じ」ということで、バージョン2ではないことに注意して欲しい。結局、この機能はあまり評判が良くなかったようで、現在ではなくなっている。つまりバージョン1で消えた。

バージョン2まで残ったのに消えた機能もある。Office 97では「Office アシスタント 」と呼ばれるキャラクタが利用者のサポートをしてくれた。標準ではイルカ(名前を「カイル」という)だったが、他にも以下のようなキャラクタを選択できた(Office 2003の場合)。以前の記事「あの冴子先生が帰ってくる」もあわせて読んで欲しい。

▲クリップの「クリッパー」

▲イルカの「カイル」

▲ロボットの「F1」

▲Officeロゴ

▲魔法使い「マーリン」

▲孫悟空

▲ネコのミミー

▲イヌのロッキー

 

▲冴子先生

初期のOfficeアシスタントは専用ウィンドウの内部に収まっていたが、後にウィンドウ枠が取り除かれた。

なお、Officeアシスタントを実現しているのは「Microsoft Agent」と呼ばれる技術で、他のアプリケーションでも利用することができる。詳しくはマイクロソフト安納氏のブログを参照してほしい。

●バージョン2まで残る機能を判別するには

企業のシステム管理者としては、残る機能と残らない機能を早い段階で判別したいだろう。たとえば、Windows XPで導入された新しいGUI(Lunaと呼ばれる)がある。LunaはWindows VistaでAeroに進化し、Windows 7に引き継がれた。

Luna登場時も、その評判は必ずしも良くなかったため[クラシックモード]と呼ばれるWindows 2000互換設定に変えて使っていた人は多かった。しかしLunaは、その後のWindows VistaやWindows 7のGUIの原型となった。そして、Windows 7ではAero(Aero Basicも含む)でしか使えない機能も多い。Windows 2000からの移行はもちろん、Windows XPからの移行でもクラシックモードを使っている場合は、ユーザー教育に手間がかかることだろう。最初からLunaが主流になることが分かっていれば、無理をしてでもユーザー教育をしていたはずだ。

しかし、残念ながらどの技術が残り、どの技術が消えるのかは予測できない。「市場が決める」というのがマイクロソフトの言い分だが、その市場はITプロフェッショナルではなく、一般消費者のものである。

筆者は、初めてPCを使った人が「リボンは使いやすい」と言うのを実際に聞いた。しかし、IT業界で最初から「リボンが使いやすい」と言う人は皆無である。IT業界に長くいると、一般消費者市場を見誤りがちなので、充分に注意したいと思う。難しいことではあるのだけど。

ページの先頭へ戻る