SMB 1.0とかけてC-3POと解く。そのココロは…|企業クライアント戦略|ブログ|Computerworld

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企業クライアント戦略

SMB 1.0とかけてC-3POと解く。そのココロは…

Posted by 横山哲也 ( 2010年07月26日 )

ネットワーク上でやりとりするデータの交換手順を「プロトコル」と呼ぶ。本来の意味は「外交などの儀式の手順」であり、国家間のさまざまな儀礼の取り決めである。今回は、Windowsのファイル共有プロトコルについて考える。

●Windowsのプロトコル

サーバーとクライアントは、あらかじめ決めておいた規約に基づいて通信を行なう。これが「プロトコル」である。プロトコルには、条約と同様の手順で国際的に決められたもの(電話系の規約に多い)、業界の合意により自然発生的に生まれたもの(インターネット系の規約に多い)、そして特定の企業が独自に決めたものがある。

現在のIT業界で最も広く使われているプロトコルは、RFC(Request for Comment)で決められたインターネット系の規約であり、次に企業独自のプロトコルが使われている。国際規約が使われていないわけではないが、RFCは必要に応じて国際規約を取り込むので、多くの場合はRFCだけを意識していればよい。

Windowsは、従来、独自プロトコルを使うことが多かったが、Windows 2000以降では可能な限りRFCに準拠するようになった。ただし、RFCになっているものの、仕様の解釈が違うプロトコルもあるし、Windows以外ではほとんど使われていないプロトコルもある。仕様の解釈は徐々に解消していくだろうが、Windowsでしか使われていないプロトコルが、他のシステムでも使われるようになるかどうかはわからない。

●ファイル共有プロトコル

Windowsでは、ファイル共有プロトコルとしてSMB(Server Message Block)と呼ばれる独自規格を使ってきた。SMBはRFCになっているものの、実装があまりなく、Windows以外で使われることは少ない。

このSMB、ネットワークの信頼性が低い時代に設計されたため、現在では少々効率が悪い。ファイル操作を行う時にいちいち確認応答を待ったり、複数の処理があっても1つずつ行なったりするためだ。頻繁にデータのやりとりを行なうので「chatty(チャッティ)」つまり、「おしゃべりな」プロトコルと呼ばれている。

そこで、Windows VistaおよびWindows Server 2008で導入されたのがSMB 2.0である。エラーが出ない限り確認応答を省略したり、複数の処理を一度に行なったりすることで、速度を大幅に向上させた。寡黙なプロトコルである。

SMB 2.0が使えるかどうかは自動的に判別されるため、特に意識する必要はない。サーバーおよびクライアントOSを変えるだけで、条件によっては数倍の性能向上が得られる。もちろん、Windows 7とWindows Server 2008 R2の組み合わせでもSMB 2.0が使われる。

マイクロソフトとPacketeer社(現在はBlue Coat Systemsに統合)との共同名義によるホワイトペーパー「WAN 環境下におけるサーバーの最適な配置とパフォーマンス」 に詳細なレポートが掲載されているので、興味のある方は参考にしてほしい。

Windowsのアップグレードは有償である。近年、最近は、これ以上の新機能は不要であるとして、バージョンアップを控える企業も多い。確かに現状で満足できているのであれば、新バージョンは不要だろう。しかし、本当に満足できているだろうか。新しい機能が、現在あきらめている課題を解決するかも知れない。そして、OSを変えるだけで性能が上がる(場合がある)ことも知っておいてほしい。

●スター・ウォーズとSMB

先週、NHK BShi(ハイビジョン)で映画「スター・ウォーズ」シリーズを上映していた。そこに登場する金色の外交ロボット(プロトコル・ドロイド)がC-3POである。C-3POは600万の言語を操り、あらゆる外交手順に長けているとされるが、少々おしゃべりなことが難点である。映画では、あまりにうるさいので電源を切られるシーンが何度もあるくらいだ。

これが、今回のタイトルである。

「SMB  1.0とかけてC-3POと解く」その心は「おしゃべりなプロトコル」

なお、「スター・ウォーズ」については、岡田斗司夫の解説が面白い。その他にも面白いエッセイが掲載されているので、興味のある方は「僕の私のスター・ウォーズ」にアクセスしてみてほしい。筆者も「猫写真のテツヤ」名義で、「恵比寿・カンティーナ 最初で最後の探訪記」という記事を書いている。

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