シンクライアントの今昔 (Microsoft Tech・Ed 2010 & 98 レポート)|Windows Server|ブログ|Computerworld

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Windows Server

シンクライアントの今昔 (Microsoft Tech・Ed 2010 & 98 レポート)

Posted by 山市良 ( 2010年08月30日 )

先週、パシフィコ横浜で開催された Microsoft Tech・Ed Japan 2010 に参加してきたので、今回はその (私なりの) レポートをお送りします。 Microsoft Tech・Ed は、今回で実に 16 回目の開催となる、マイクロソフト恒例の年中イベント、有償のテクニカル コンファレンスです。今年のテーマは”次世代クラウドの真髄がここに”。Windows Azure、SQL Azure といったクラウド プラットフォーム、Microsoft Online Services、Windows Intune などのクラウド サービスの話題が中心でした。Windows プラットフォームやサーバー製品、仮想化はもはや脇役という印象。マイクロソフトがクラウドに大きく舵を切ったことをひしひしと感じた 3 日間のイベントでした。一応、私は仮想化専門ということになっているので、肩身が狭くなった感がある仮想化関連のセッションを中心に受講してきました。

ところで、上のロゴが変だって? これは Tech・Ed 98 Yokohama (1998/7/29~31) のもの、記憶にある限り、私が最初に参加した Tech・Ed のロゴ (の一部) です。今回のイベントと 1998 年のイベント (第 4 回) 、干支一回りで IT 環境やテクノロジは様変わりしました。もちろん、変わらないものも…

クラウドが前面に出た 3 日間でしたが、仮想化関連のセッションはそれに負けずにいずれも大盛況。クラウド対応のアプリケーション開発に遅れまいとする開発者と、(クラウドではない) 企業システムに携わる、システム設計や現場に役立つテクノロジ、ソリューションを欲しているインフラ系 IT 技術者に二分化している感じでした。仮想化の中でも、VDI (仮想デスクトップ インフラストラクチャ) や、このブログでもお伝えした Windows Server 2008 R2 SP1 / Windows 7 SP1 の新機能 RemoteFX、Dynamic Memory への注目度、期待感を大きく感じました。

ここで 1998 年にタイムスリップ。当時は、Windows 2000 (途中まで NT 5.0) 前夜、いや前々夜前、Windows NT 4.0やWiindows 98の時代です。Tech・Ed 98では、NT 5.0ベータ2を使って、次にくる新しいテクノロジを学び、準備することが中心でした。前年の Tech・Ed 97 も話題の中心は NT 5.0 (ベータ1より前)、翌年の Tech・Ed 99 は名称が変わって Windows 2000 (ベータ3) だったので、Windows 2000についてはずいぶん待たされたというか、お勉強することになりました。

Tech・Ed 98 のその他の話題を、過去のニュース記事などで調べてみました。キーワードとしては、名前だけでは機械なのか生物なのかも判別できない Windows DNA (Distributed interNet Application? Distributed Network Architecture?) アーキテクチャ、ネームサービスではない DNS (Digital Nervous Systems) 構想、COM (Component Object Model) に何かプラスされたんだろうと想像できる COM+ などがあったようです。DNA/DNS は現在の .NET です。COM+ は Windows 2000 以降に組み込まれたコンポーネント サービスです。そして、.NET の WCF (Windows Communication Foundation) は COM+ を置き換えます。Tech・Ed 98 で披露された構想、テクノロジは着実に進化を続け、現在の最新 Windows へ、さらにはクラウドへとつながていることがわかります。

Tech・Ed 98 の展示会場では、Windows-Based Teminal (WBT) というハードウェアが注目を集めました。これは、当時、Hydra というコード名で開発中で、その年の 9 月に日本語版が発売されることになる Windows NT Server 4.0, Terminal Server Edition (TSE) 専用のシンクライアント端末。価格は 10 万円前後 (当時のデスクトップ PC よりはずっと低価格) で Windows CE を搭載。多くの製品は、RDP クライアントに加えて、シトリックスの ICA クライアントをサポートしていました。TSE は、シトリックスの Metaframe で拡張することができ、さまざまな OS やデバイス、低速 WAN 環境に対応できるようになります。

Tech・Ed 2010 では、RemoteFX 対応の Linux Embedded OS ベースのボックス型デバイスが披露されていました。その破格の安さ (数千円?) は、VDI シナリオを強力に推し進めそうな予感がします。マイクロソフトが基礎部分を、シトリックスが付加価値を提供するという両社の協力、協業関係のうほうも、いまでも続いていますね。Tech・Ed 2010 では、Microsoft VDI をシトリックス XenDesktop で拡張した VDI ソリューションのセッションとハンズオンがありました。

さて、今回は思い出話になってしまいましたが、ついでに、もう一つ懐かしい話を。10 年以上前に TSE と WBT に関して Windows NT World に寄稿した特集記事の話です。RDP や ICA クライアントの LAN/WAN 回線でのパフォーマンスを読者のみなさまに体感していただこうと、スクリーンの動画を付録 CD-ROM に収録したという、自分で言うのもなんですが画期的な企画だったと思います。つい最近、膨大なメディアの中に、この付録 CD-ROM を偶然発見 (雑誌は処分済) 。当時、主流のリモート、インターネット接続手段である電話回線のダイヤルアップ接続で、初期の RDP がどんなパフォーマンスで動いていたのか、クリックして懐かしんでみてください。もともとロータス スクリーンカムで撮影したものを収録していましたが、WMV 形式に (そして軽く) 変換したものをお送りします。Windows Server 2008 R2 リモート デスクトップ サービスや RemoteApp、そして Microsoft VDI へと続くことになる、当時の最新テクノロジです。


RDP33K.WMV (ファイル名をクリックして 33.6Kbps ダイヤルアップ接続時の RDP 接続を体験)

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