日本IBMは8月1日、クラウド・コンピューティング環境を提供する施設「IBMクラウド・コンピューティング・センター@Japan」を同社の晴海事業所内に開設したと発表した。IBMではすでに米国、アイルランド、中国、南アフリカに同様のセンターを開設しており、日本での開設が世界で5番目となる。
国内に開設された新センターでは、ユーザーやパートナーが仮想環境を利用して、業務を停止することなくその業務を稼働しているサーバから別のサーバに物理的に移動させるモビリティ機能、自動的にシステム稼働環境のイメージ・ファイルを配布するプロビジョニング機能など、クラウド・コンピューティング環境を検証することができる。
また、クラウド・コンピューティング環境において並列ワークロード・スケジューリング技術「Hadoop」を利用した大規模情報処理プログラミング環境のデモや、ソフトウェア開発のためのチーム・コラボレーションを実現するシステム環境のデモなどを行うことも可能となっている。
日本IBMは今後、クラウド・コンピューティングの活用を検討している企業ユーザー向けに、「クラウド・コンピューティング イノベーション・ワークショップ」をセンター内で無料開催するほか、試用や実証実験を通じて、ユーザーの課題解決を支援していくとしている。
IBMは昨年11月、企業のデータセンターを対象に、クラウド・コンピューティングの導入を支援する「Blue Cloud」構想を発表している(関連記事)。Blue Cloudは、XenやPowerVMで仮想化されたLinux OS、Hadoopなどの基盤上で、運用管理環境のTivoliなどを利用して、膨大な台数のサーバ・マシンを効率的に管理することを目指す。
また今年2月には、新しいコンピュータ活用ビジョン「New Enterprise DataCenter(NEDC)」を発表。サーバやストレージ、ネットワーク、ミドルウェアなどのIT資源を意識することなく、ビジネス目標に合わせた迅速なITサービスを提供していくことを明らかにしている。