クラウドの市場を広げていく活動 ― Platform<2>

(1970年01月01日)

今、国内におけるクラウドビジネスは非常に混沌としていると思います。一昨年がクラウド元年で、昨年クラウドが徐々に浸透してきて、今年2010年は、クラウド定着の年だと思います。

とはいえ、どこが勝った・負けたというのは、「国内」クラウドでは、まだまだこれからだと思っています。まだ勝者敗者は明確にはなっていないので、今年あたりにそろそろその辺りの業界マップができてくるのではと思っています。

一方、「国外」では業界マップがすでにほぼ出来上がっています。Google、Amazon、あとMicrosoft、AppleのMobileMeなど・・・。特にGoogleとAmazonが業界的にかなり市場を席巻し、国内でも新たに構築する社内システムなどでAmazon EC2(Elastic Compute Cloud)を活用する例が急速に伸びています。

SalesForceもそうですが、データやシステムが海の向こうにどんどん流出していて、このままでは本当に“IT空洞化”になってしまうのではないかという懸念がすごくあります。

そのような中で日本の差別化できる部分というのは、やはりきめ細かさ、特に運用サービスだと思っています。運用サービスのきめ細かさや品質の高さなど、日本から世界に発信できるクラウドサービスというのがあると思っています。

欧米でサーバサービスといっているものは、ただ単純に器を用意して、「はい、使ってください」的なものが多いです。

これに対して日本のサーバサービスというのは、ある程度お客様の希望を聞いてアプリケーションの一部までも含めてサービスを提供していたりします。「そこまでやらなくていいだろう」みたいなのをたくさんやっています。当然、労働集約的になりがちですが、そこにオートノミック(自律型)・コンピューティング技術などを活用していけば、そこにビジネスチャンスがあると考えています。

それにオープンソースを最大限活用して標準化を推進することによって、日本発でグローバルに通用する「ITサービス」を展開することができるはずです。IT技術自体はやはり欧米の方が進んでいますが、サービスだったらできるのではと思っています。世界に負けない何か日本的な良さというのがあると考えています。

CBAでは現在78社(2010年3月31日時点)の会員がいます。各会員の強みを活かし、一丸となってこれらの取り組みを行うことでオープンなクラウドシステムの実現と、市場への展開を図っていきたいと考えています。

<筆者紹介>

鈴木義則(すずき よしのり

クラウド・ビジネス・アライアンス 理事 株式会社エクシード 代表取締役社長

大手ITメーカーの営業を経て、 2006年に"仮想化"をキーワードに会社を設立。 2009年10月にクラウド型サーバサービス [Libra(ライブラ)]をサービスインするなど、 市場拡大が続くクラウドコンピューティング事業に 注力している。

 

 

 

 

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