洞爺湖で環境を中心課題としたサミットが開催された2008年、ITの世界でもグリーン化が叫ばれている。電源や冷却を中心とした物理インフラを提供するAPCは、「APC SOLUTIONS FORUM 2008」と題したプライベートイベントを開催した。イベントはデータセンターの電源、冷却を中心とした効率化の課題と、地球規模での環境問題全体を紹介する基調講演に始まった。午後の個別セッションでは3トラック合計12におよぶセッションで、データセンターを取り巻く個別課題に対して、解決に必要な考え方と具体的なソリューションが紹介された。
データセンターを取り巻く環境問題を実感
電源や冷却の効率化を通じて
グリーン化を進めてきたAPCの取り組みを紹介

株式会社エーピーシー・ジャパン
代表取締役社長
内藤 眞 氏
フォーラムはまず、株式会社APCジャパン代表取締役社長 内藤眞氏の開幕の挨拶からスタートした。APCはデータセンターの物理インフラソリューションを提供する中、早くから電源や冷却の効率化に取り組んできた。そもそも、ITの分野は利便性を優先して成長してきた経緯があり、電源効率や環境負荷への対策は後回しにされてきた。一般的なデータセンターで消費される電力のうち、コンピューティングパワーに費やされているのはわずか30%にすぎないと言われる。この現状を改善するためのソリューションを、内藤氏はいくつか紹介した。APCはラック列単位冷却や高効率UPS、それらを統合管理するマネジメント製品、さらにはそれらを統合したInfraStruXureを提供している。内藤氏はさらに、そうしたソリューションを支えるパートナーアライアンスに言及した。ファシリティだけではなく、SIerやソフトウェアベンダ、ITコンサルタントと幅広い業界にパートナーを持ち、環境負荷低減に向けてインフラ全体をサポートしていく体制を持っていると強調した。内藤氏は最後に、実際のソリューションについて知識を深めてもらい、ディスカッションの場を提供することこそが、今回のフォーラムの最大の目的だと語った。
CEOをはじめ豪華な講演者が
環境問題の現状を訴えた

APC, Schneider Electric Critical Power and
Cooling Services, CEO
Laurent Vernery 氏
内藤氏に続いて登壇したのは、APC のCEO ローラン・ヴェルナリー氏だ。APC を含むシュナイダーグループとして、環境負荷軽減に今後どのように取り組んでいこうとしているのか、その方向性を示す講演を行なった。キーワードは“Efficient Enterprise”、つまり「効率的な企業」だ。エネルギー消費を劇的に押さえ、IT投資のROI を最大化する、そのサポートをするのがシュナイダーグループの役割だと述べた。
午後の基調講演ではほかに、データセンターのグリーン化に取り組むThe Green Gridの役員、ジム・パパス氏、そして「環業革命」を提唱するノンフィクション作家の山根一眞氏が登壇し、環境問題の現状について講演を行なった。
個別の課題に対する具体的ソリューションを紹介
高密度なデータセンターを支える
高効率な運用、管理手法を紹介

APC, Vice President of Global Industry and
Legislative Initiativers
John Tuccillo 氏
午後の個別セッションのうち、注目のセッションについて紹介しよう。ひとつ目は、「高密度データセンター向けの統合された物理インフラ管理」と題されたジョン・タッシーロ氏の講演だ。サーバ機器は高密度化の傾向にあり、これまでとは違う視点での設計、監視、運用の仕組みが必要だとタッシーロ氏は言う。高密度化により問題発生の可能性は高まり、システム変更の頻度も高まり、運用コストは増大している。世界規模でエネルギー消費削減が課題となっていることと合わせ、データセンターの運用をより効率化していく必要がある。効率的な設計、監視、運用を実現するソリューションとしてInfraStruXure Designer、InfraStruXure Central、Change / Capacity Managerなどが実際にCO2削減につながった導入例とともに紹介された。これらの運用ツール群は日本国内の有名ベンダが提供する運用管理ソフトウェアとも連携し、ファシリティを含めたITシステム全体の統合管理環境を提供している。
データセンターの階層区分による
効率的な設備投資を提唱

株式会社エーピーシー・ジャパン
ソリューション事業部 シニアマネージャー
佐志田 伸夫 氏
注目のセッションふたつ目は、ソリューション事業部シニアマネージャー 佐志田伸夫氏の「次世代データセンターのための電源ソリューション」だ。データセンターを重要度に応じて区分するTier(ティア)という概念を紹介し、それぞれのTierに適した設備投資を行なうべきだと佐志田氏は訴えた。データセンターにおける電源密度は高まる一方であり、それを支える電源ソリューションも高度な進化を遂げている。しかし、すべてのデータセンターに対して最高度の対策を施しては設備コスト、運用コストの両面において効率が低くなる。それぞれのTierに応じて求められる対策を見極め、必要なレベルの対策を施していくことで効率的な投資ができる。APCは大型UPSや高信頼度システムの構築に必要なSTS(スタティックトランスファースイッチ)、ラックまで高密度電源を供給できるラックマウントPDUなど、配電の効率化を実現する様々なソリューションを提供している。必要に応じてそれぞれの機器を組み合わせることで、必要なレベルに合わせた給電システムを構築できる。
個別のソリューションが紹介された各セッションも多数の参加者でにぎわったが、各セッションの合間には展示スペースも活況を呈した。具体的な対策について情報を得て、実際の機器に触れられるこのフォーラムは、グリーンITの実現において物理インフラの重要性が実感できるものとなった。データセンターのグリーン化に対するAPCの今後の貢献が期待される。
※カタログ請求は「www.apc.com/promo」にアクセスし、キーコード「42544j」を入力してください。
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イベント情報
- APC SOLUTIONS FORUM 2008 大阪
- 日時 2008年10 月24日(金)10:00
会場 ホテルモントレ ラ・スール大阪
詳細 http://www.nikkan.co.jp/html/asf2008/
問い合わせ先

- 株式会社エーピーシー・ジャパン
TEL:03-6402-2001/FAX :03-6402-2002
URL :http://www.apc.com/jp
E-Mail:jinfo@apcc.com
