現在、企業や団体の重要なIT基盤となっているプリント環境には、大きな課題が課せられている。それは、情報漏えい対策を完備しつつ、ランニングコストを抑制するということだ。この課題をICカードを基にしたシステムで解決できるのが、キヤノンイメージングシステムズの「ICカード認証プリントマネージャー AS-D1」である。この製品の特徴は、導入の容易さにある。サーバなしでも動作し、ICチップ付きの社員証や、FeliCa機能を搭載した携帯電話などからも利用できるのだ。
取引先に提出する見積書から会議用の内部資料まで、紙ベースのさまざまな文書や帳票を作成するためのプリント環境は、業務の遂行に欠かせないものだ。現在、このIT基盤は、2つの課題を抱えている。
1つ目の課題は、セキュリティ対策だ。日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)の調べによると、情報漏えい元の40%は、紙媒体であるという(図1)。多くのオフィスでは、プリンタとデスクの場所が離れている。このため、出力トレイに放置された用紙をまちがって持っていかれたり、のぞき見されたりするといったトラブル(セキュリティインシデント)が起きやすいのだ。さらに、光ディスクやUSBメモリなどのメディアと異なり、紙媒体は電子的なコントロールができない。このため、出力される情報にアクセスできる人を本来の使用者に限定するには、出力のタイミングで本人確認を行うしか有効な方法はない。
もう1つの課題は、ランニングコストの抑制である。プリンタでの印刷にかかわるランニングコスト項目としてあげられるのは、紙やインク、トナー、電力などである。業務に必要な文書/帳票にまで制限を加えるようなことがあってはならないが、むだな出力による浪費は、ぜひとも防いでおきたいものだ。例えば、ケアレスミスへの対処としては、まちがって印刷処理を実行してしまっても、実際の出力を回避できるようにするといった対策が考えられる。また、CO2対策など、温室効果ガス削減への取り組みが求められている現在、むだな印刷出力を抑制することは、消費電力の削減にも大きな効果が期待できる。
プリントサーバなどのプリンタ周辺機器で豊富な経験を持つキヤノンイメージングシステムズでは、この2つの課題をクリアするために「ICカード認証印刷」という方式を選択し、2005年にICカード認証印刷システム「NetHawk DSSX」をリリースした。
ICカード認証印刷方式のポイントは、クライアントユーザーがアプリケーションで「印刷」を実行しても、すぐには出力を始めないことだ。プリンタのそばに設置したICカードリーダでクライアントユーザーが本人認証を済ませた時点で、初めてプリンタの印刷動作がスタートする(図2)。
2008年5月15日に発売した「ICカード認証プリントマネージャー AS-D1」(以下、AS-D1)は、NetHawk DSSXの後継となる製品だ。AS-D1は、次の3点(「サーバレス」「すばやい印刷」「高いコスト抑制効果」)に大きな特徴を持っている。
また、本人認証に使用できるICカードの種類も増えている。NetHawk DSSXでは、FeliCaのみの対応だったが、AS-D1では、FeliCa対応版(7万8,000円:税別)と、マルチカード対応版(10万8,000円:税別)の2種類をラインアップしており、FeliCaに加え、「ISO/IEC 14443 Type A」(MIFARE)と、「ISO/IEC 14443 Type B」が利用できる。
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- URL:http://www.canon-is.co.jp/product/asd1/
025-244-6445(ユーザーザポートセンター)



