SOAの思想に裏打ちされたミドルウェア群

 Cosminexusに含まれるミドルウェア/プラットフォーム・ソフトウェアの特徴は、SOAの思想に強く裏打ちされていることにある。「バッチ処理すらもSOAのサービスとしてとらえる」ということは、その最たるものだ。これだけでも、CosminexusがSOAに徹したプラットフォームであることがおわかりいただけるはずだ。

 Cosminexusの製品は膨大な数に上る。したがって、そのすべてを誌面で説明することは難しい。詳細は日立のWebサイト( http://www.hitachi.co.jp/cosminexus/ )をご覧いただくとして、ここではSOAシステムの一例を挙げながら、どのCosminexus製品がどういう役割を果たすのかを簡単に紹介しよう。

SOAシステム内におけるCosminexus製品の位置づけ

図5:SOAシステム内におけるCosminexus製品の位置づけ

 図5は、工事の見積依頼に応じて、設計部門で見積もりを作成し、納期の回答を行うというフローを記したものである。

 まず左から見ていくと、受付部門や設計部門が直接アクセスするのは、「uCosminexus Portal Framework」で構築されたポータル画面だ。こうしたポータル画面を用意すれば、エンドユーザーはバックエンドでの処理を意識することなく、統一された操作感でシステムにアクセスすることができる。

 このポータルは、対話ワークフローの窓口にもなっている。ワークフローは「電子フォームワークフロー」と呼ばれる製品で管理される。図5におけるワークフローは、工事の受け付けから納期の回答に至るまでの流れを制御している。

 ポータル上の見積画面を介して、設計部門の人間が見積もりの作成を指示すると、「uCosminexus Service latform」(ビジネスプロセス管理とESBの機能を持つサービスプラットフォーム)で管理されているビジネスプロセスが実行される。そのビジネスプロセスは「顧客検索→見積作成」という流れからなり、個々のプロセスは他の業務システムを呼び出すことで処理を行う。

 顧客検索プロセスは、顧客管理システムの呼び出しによって処理を行う。同システムは、「OpenTP1」(オンライントランザクション処理を実行するTPモニタ)によるトランザクション制御下にある。

 見積作成プロセスは、「uCosminexus Application Server」(Java 2 Enterprise Edition準拠のアプリケーション・サーバ)上で動作するWebサービスを呼び出すことで実行される。このサービスでは他の業務システムが保持しているデータも必要とするが、ここではCosminexusの情報統合製品(uCosminexus Information Federatorや同 Replicator、DataStage/QualityStage など)を利用し、データを統合DBとして取り扱うことができる。

△ページの先頭に戻る

構築・運用ノウハウを集約したリファレンスアーキテクチャ・適用ガイド

 「Cosminexus=ミドルウェア」というイメージは非常に強い。しかし、Cosminexusにはもう1つの柱がある。それがリファレンスアーキテクチャ・適用ガイドだ。

 リファレンスアーキテクチャ・適用ガイドの実体は、システム構築における典型的なユーザーの課題を解決するために、日立の製品・機能の適切な組み合わせを抽出したシステム構成をパターンとして定義。そのパターンに即してシステム開発の上流から下流までを一貫してガイドするドキュメントである。システムの提案から構築・運用までの広い範囲にわたって網羅しているのが特徴だ。リファレンスアーキテクチャ・適用ガイドには、これまで実案件を通して培ってきた日立のSIノウハウが凝縮されており、初めてCosminexusを扱う人にも短期間で高品質なシステムの開発が可能になる。

 SOAベースのシステム構築は、単に技術的な要素だけでなく、設計や運用の経験やノウハウが非常に重要である。実際にその経験を積んでノウハウを得たり、経験が豊富な人材を確保したりするためには大変なコストが必要となる。

 そのようなときにリファレンスアーキテクチャ・適用ガイドがあれば、日立が培った豊富なシステム構築のノウハウを容易に手に入れることができる。いわばスムーズなシステム構築と運用が約束されるわけである。

△ページの先頭に戻る

SOAの勢いに乗るCosminexus

 以上、日立が描くSOA実践のシナリオと、それを具現化するCosminexus製品群について解説した。

 SOAという概念が登場してから、すでに長い時間が経っている。その間、「SOAは本当に役に立つのか」と揶揄され、ほとんど話題に上らなくなった時期もあった。しかし、時は経ち、世界中の技術者やアーキテクト、ITベンダーが研究を積み重ねてきたおかげで、今まさに大きく花開こうとしている。

 日立のCosminexusは、まさにそうしたSOAの勢いを追い風にして、これから多くの企業で採用が見込まれる製品群だ。経験を結集し培われたシステム構築ノウハウとスキのなさゆえに、経営のスピードアップを望む企業経営者やマネジャーにとって、一考の価値がある製品だと言える。

 Cosminexusが少しでも気にかかるなら、SOAクイックスタートモデルにより体験することができる。まずは実際に試してみることをお勧めしたい。

△ページの先頭に戻る

<問い合わせ先>

株式会社 日立製作所
株式会社 日立製作所
ソフトウェア事業部 販売企画センタ
〒140-8573 東京都品川区南大井6-26-2 大森ベルポートA館
URL:http://www.cosminexus.com/
問い合わせURL:http://www.hitachi.co.jp/soft/faq/hmcc/index.html

pat

補助メニュー