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[世界]
【IDC予測】
ポータブル型がPC市場を牽引、2008年の世界PC出荷台数は15%以上の伸びに
低価格ノートPCの高成長や新興市場の隆盛を受け、IDCが見通しを上方修正
(2008年06月13日)
米国のIT市場調査会社IDCは6月11日、新興諸国での需要の高さと、ノートPCをはじめとするポータブル型コンピュータの人気を受けて、2008年の世界PC出荷台数予測値を上方修正した。従来は前年比12.8%増と予測していたが、現時点では同15.2%増の3億1,000万台を見込んでいる。
「この引き上げは、ポータブル型PCに関する予測値の見直しによるものだ。こうしたPCの高成長は今後も続くと考えている」と、IDCは声明で述べている。新興諸国での新規ユーザー増加も「成長率を押し上げる要因」(IDC)になっている。
| 代表的な低価格ノートPC製品の1つ、台湾ASUSの「Eee PC」 |
IDCによると、2008年におけるポータブル型PCのグローバルな出荷台数は前年比34.5%増の1億4,530万台に達する見込みだ。一方、デスクトップPCとx86サーバの出荷台数はわずか2.2%増の1億6,470万にとどまるという。
2009年以降も、世界PC出荷台数は2ケタ成長を続けたのち、2012年に1ケタ台後半の成長率に落ち着くというのがIDCの見方だ。これに対してPC出荷金額(総売上高)のほうは、年率5〜6%の成長を続け、2012年までに3,540億ドルに達するとIDCはみている。
現在、原油価格の高騰や米国のサブプライム・ローン問題、高まるインフレなどから世界的に経済不安が広がっている。にもかかわらず、IDCがこうした上方修正を行ったのは、世界のIT市場が相変わらず堅調に推移していることが背景にある。
IDCのパーソナル・コンピューティング・プログラム担当リサーチ・マネジャー、リチャード・シム(Richard Shim)氏は声明で、米国のPC市場について次のように語っている。
「コンシューマー市場は比較的好調に推移しており、この成長が続くかぎり、米国のPC市場全体としては、他の地域よりもゆっくりではあるが成長を続けるだろう」
世界的にみると、PC市場の成長を牽引しているのは日本を除くアジア太平洋地域であり、この傾向は今後数年間は変わらないだろう。同地域のPC市場は昨年、年間出荷台数の合計で米国を上回り世界最大となった。また、アフリカ、中南米、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパを含むその他の地域についても、米国との市場規模の差は縮まっていると、IDCは指摘している。
ポータブル型PCの出荷台数が伸びる要因の1つは、その価格の低さにある。代表的な低価格ノートPCとしては、台湾Asustek Computer(ASUS)の「Eee PC」や、発展途上国の子供をターゲットにしたOLPC(One Laptop Per Child)Foundationの「XO」、そしてIntelの「Classmate PC」がある。こうした製品は前回まではPC出荷台数の調査対象に含まれていなかったが、OSやプロセッサが従来よりも強固になったため、IDCでは調査対象に入れることにしたという。
(Dan Nystedt/IDG News Service台北支局)
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