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[世界]
【IDC/ABI Reserach調査】
2008年3Qの携帯電話出荷台数に陰り――金融危機が影響
ただし通年での出荷台数は増加の見込み
(2008年10月31日)
クリスマス商戦目前だが
出荷台数は鈍い伸び
米国IDCは10月30日、2008年第3四半期(3Q)における全世界の携帯電話市場動向の調査結果を発表した。世界的な金融危機を反映し、同四半期の携帯電話出荷台数は、直前の数四半期を大きく下回る結果となった。
| 2008年第3四半期のベンダー別の携帯電話出荷台数シェア(IDCの発表資料より) |
IDCによると、2008年7月-9月の3カ月間に出荷された携帯電話機は、前年同期比3.2%増の2億9,900万台であった。しかし、クリスマス商戦に備えて販売店が在庫を増やすこの時期は、平年ならば出荷台数が第2四半期の2割増しほどになるという。今年も「クリスマス商戦に向けた販売キャンペーンが本格化するなか、携帯電話機の平均売価はすでに下がり始めている」(IDC報告より)が、前四半期からの伸びは2割を大きく下回っているという。
IDCのアナリスト、Ryan Reith(リャン・レイス)氏は、「ほとんどの携帯電話機メーカーが出荷台数と売上高の両方を下げたなか、米国Appleの第3四半期は好調で、フィンランドのNokiaも、第3四半期こそ厳しいものの明るい通年見通しを発表している」とコメントしている。
なお、IDCは去る9月に、2008年通年での携帯電話機の総出荷台数は、2007年を10.4%上回る12億6,000万台になるとの予測を発表している。10月30日に発表された米国ABI Researchの通年予測もIDCのそれに近く、2008年の総出荷台数は約12億7,000万台で、2007年を10.5%あまり上回る見込みだとしている。
だがABIは、2008年第3四半期の総出荷台数については「前年同期比で8.2%増加した」と報告しており、IDCよりもかなり高い数字となっている。なお、ABIが示しているのは増加率だけで、具体的な出荷台数は示していない。またABIは、第4四半期の成長率予測を「前年同期比10.4%増」から「同7.5%増」へと下方修正した。
Nokiaが高いシェアを獲得
スマートフォン分野は好成長
ベンダー別シェアでは、Nokiaが2位以下のベンダーを大きく引き離す出荷台数を記録している。同四半期のNokiaの出荷台数は1億1,800万台近くで、市場シェアは39%を超えている。2位は韓国Samsungで出荷台数は5,200万台(市場シェア17%)、以下、英国Sony Ericssonの2,570万台(8.6%)、米国Motorolaの2,540万台(8.5%)、韓国LG Electronicsの2,300万台(7.7%)と続いている。
IDCによると、同四半期、携帯電話市場全体としての成長は鈍化したなかで、スマートフォンは力強い成長を見せた。IDCはスマートフォンのみの数字は発表していないものの、Appleの「iPhone 3G」やAndroidを搭載した「T-Mobile G1」は、携帯電話の既存ユーザーと新規ユーザーの両方に人気を博していると分析している。
なお、前出の上位ベンダー・ランキングには、Appleも、「BlackBerry」を販売するカナダのResearch in Motion(RIM)も含まれていなかった。ABIによれば、第3四半期のAppleの出荷台数シェアは2.2%、RIMのシェアは2%だったとしている。ただし、具体的な出荷台数は明らかにされていない。
関連キーワード
米国IDC|米国ABI Research|モバイル&ワイヤレス|IT業界動向|経済危機とIT業界
(Matt Hamblen/Computerworld米国版)





