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[世界]
【ガートナー調査】
2006年2QのPDA出荷台数が過去最大に
(2006年08月15日)
米国ガートナーの調査によると、2006年第2四半期(4月-6月期)における世界のPDAの合計出荷台数が、前年同期比2.7%増の370万台に達したという。この数は第2四半期におけるPDAの出荷台数としては過去最大のものだ。
同四半期におけるPDA市場では、1年前にはユーザーの認知度がさほど高くなかったミオ・テクノロジーをはじめ、モトローラ、ダンガー・リサーチなどの企業が売上げを大きく伸ばしている。また、リサーチ・イン・モーション(RIM)などのPDAも、若干勢いを落としているが、堅調な売れ行きを示している。
ガートナーのワールドワイド・コンピューティング・プラットフォーム部門で主任アナリストを務めているトッド・コート氏は、PDAの好調な売れ行きについて、「PDAとWAN技術の統合が進められた結果、無線事業者がPDA型のデバイスの販売に積極的になった。それが、今年第2四半期におけるPDA出荷台数の伸びにつながっている」と分析している。
もっとも、ガートナーの調査によれば、PDAの平均小売り価格は昨年から6%下落し、373ドルになっているという。そのため、今年第2四半期におけるPDAの金額ベースの売上高は、前年同期比4.1%減の10億3,800万ドルという結果で着地した。
一方、ベンダー別の市場シェアに目を転じると、(ここ最近になって勢いは若干衰えているものの)RIMのPDAが依然として世界No.1の出荷台数シェア(市場占有率:22.5%)を堅持している。
ちなみに、同社では今年第2四半期に、およそ130万台の「BlackBerry」ユニットを出荷したが、この数字は前年同期比で41%増というものだ。ただし、この数字に含まれるBlackBerryの「71xx」モデルは、スマートフォンに分類される。よって、RIM製PDAの出荷台数という意味では、130万台から71xxモデルの出荷台数46万7,000台を差し引いたものが正しい数値となる。だがそれでも、BlackBerryのPDA製品が市場No.1の人気製品であることに変わりはない。
「1年前に比べ、今日の市場では、BlackBerryに類似したキーボード付きPDAがかなり多く流通している。ただし、企業での使用に耐えうるRIMの高機能デバイスと真っ向から勝負できるPDAは依然として登場していない」(コート氏)
なお、ガートナーによれば、RIM以外の有力PDAベンダーの状況は以下のようなものであるという。
●パーム:同社製PDAの出荷台数は、前年同期比で27%も下落している。ただし、ガートナーのアナリストは、「同社は昨年後半から新たな機種を発表せずに、重点を『Treo』へ移している。それを考慮に入れると、27%減というのも、あながち悪い数字とは言えない」と指摘している。ちなみに、Treoの合計出荷台数は65万6,000台に達しているが、こちらもスマートフォンであることから、ガートナーのPDA出荷数調査の対象からは除外されている。
●ヒューレット・パッカード(HP):同社の「iPAQ」事業は、今年第2四半期も苦戦が続いた。同デバイスの出荷台数は前年同期比15%減で、この4年間の四半期業績では最悪の結果となった。ただし、今年7月からは欧州で「iPAQ 69xx」シリーズの出荷が始まっており、多少の復調は期待できるかもしれない。
●ミオ・テクノロジー:同社は、GPSナビゲーション機能を搭載したPDA製品ラインの販売に力を入れ、業績を伸ばしている。同社は今や欧州最大のPDAベンダーとなり、アジア太平洋地域でもHPに次ぐ大手PDAメーカーにまで成長している。
このほか、PDA用OSの領域では、54.2%という圧倒的な市場シェアを保持するマイクロソフトの「Windows Mobile」が、他のPDAプラットフォームとの差を広げているようだ。同分野で2位につけているのは、13.4%のシェアを持つ「Palm OS」である。
参考:ガートナーによるPDAの定義
ガートナーが定義するPDAとは、基本的に両手で使用するようにデザインされた、重量が1ポンド以下のデータ処理用携帯型コンピュータを指す。これらのPDAでは、サード・パーティのアプリケーションが動作するOSを自由に選択し、使用することができる。また、サード・パーティのアプリケーションは、ユーザーが任意に追加できるようになっている。さらに、PDAと呼ばれるデバイスには、PCとファイルを同期する機能が備わっており、その切り替えはスイッチ1つで可能である場合がほとんどだ。また、WANを経由して音声通信ができる機種もあるが、一般的には音声よりもデータ処理を優先するデバイスをPDAと呼ぶ。一方、スマートフォンにもPDAとまったく同様の機能が搭載されているが、第一の用途は音声通信であり、片手で利用できるものであることが多い。
(Computing SA)
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