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[米国] 【Burton Group調査】
懲罰的なソフト・ライセンスがサーバ仮想化の妨げに

VM上のアプリを巡り、一部ベンダーが手間とコストを顧客に強要

(2008年02月12日)

 米国Burton Groupは先ごろ発表した調査リポートの中で、サーバ仮想化の導入を妨げている要因として懲罰的なソフトウェア・ライセンスを挙げている。同社によると、物理マシンではなく仮想マシン(VM)でアプリケーションを稼働させることに対し、一部のベンダーは懲戒的意味合いの強いソフトウェア・ライセンスを課しているという。

 Burton Groupは、x86サーバ環境化環境における問題を、「仮想化のライセンスとサポートにまつわる倦怠感:仮想化の採用を阻む疾病を治すには(Virtualization Licensing and Support Lethargy: Curing the Disease that Stalls Virtualization Adoption)」と題したリポートにまとめている。

 同リポートの中で、Burton Groupのアナリストであるクリス・ウルフ(Chris Wolf)氏は、「x86サーバ仮想化環境で稼働するアプリケーションのライセンスとサポートを巡り、ユーザーの間で不安や猜疑心が広がっている」と指摘している。これは、VM内で走っているアプリケーションをサポート対象から外すソフトウェア・ベンダーがいることが理由だ。

 しかも、ソフトウェア・ベンダーの方針は、こうした「サポートする/しない」といった単純なものばかりではない。余計な手間とコストを顧客に負担させるものもある。

 ソフトウェア・ベンダーの中には、ハイパーバイザとして「VMware ESX Server」が使用されている場合にかぎり、その上で稼働している自社製アプリケーションをサポートするところもある。また、物理ホスト間のVMの移動にソフトウェア・ライセンスを連動させるベンダー、さらにはディザスタ・リカバリの目的でVMのオフライン・コピーを取る行為に特別なライセンス料を課すベンダーまでさまざまだ。

 多くの顧客はこうしたやり方に不満を抱えていると、Wolf氏は同リポートに記している。「一部の顧客は、アプリケーションをVMで稼動させていることを故意に隠したり、サポートに電話する前に物理サーバにVMのクローンを作成したりすることで対応している」(Wolf氏)

 Burton Groupは解決策として、ライセンス管理の共通規格をソフトウェア・ベンダー側で策定するとともに、VMの物理サーバ間の移動に関するソフトウェア・ライセンス上の制約条項を全廃することを提案している。

 同リポートではベンダーのライセンス・ポリシーを評価するうえで、サーバOS、クライアント/サーバ・アプリケーションまたはミドルウェア、管理アプリケーションの3つのカテゴリーに分けている。

 ソフトウェア・ベンダーが規定しているサーバOSのライセンス・ポリシーは、若干の例外を除けばサーバ仮想化に寛容だ。それに対し、アプリケーションまたはミドルウェアに関しては問題が多く、ライセンスを物理的なサーバ・ハードウェアに拘束しているケースが多く見られるという。

 管理アプリケーションについては、Burton GroupはCA、IBM、Novellのライセンス・ポリシーを「非理想的」な例として挙げている。「これら3社のソフトウェア・ライセンスは、物理サーバをベースに規定されている。しかし、顧客にさまざまな選択肢を与え、同時に他ベンダーとの競争力も維持するためには、物理サーバをベースとするライセンス・モデルから仮想インスタンス・ベースのライセンスに移行するべきだ」(同リポート)

 管理アプリケーションのカテゴリーにおいて、サーバ仮想化に寛容なソフトウェア・ライセンスを提供しているとBurton Groupが高く評価したベンダーは、Hewlett Packard(HP)、Microsoft、Opsware、Sun Microsystems、Symantecの5社である。

 クライアント/サーバ・アプリケーションとミドルウェアのカテゴリーでは、IBM、Microsoft、Oracleの3社が問題ありとされている。例えばIBMの「Lotus Domino Server」の場合、VMを別の物理サーバに移動させようとすると追加のライセンス料を求められる。また、「Exchange Server 2007」と「SQL Server 2005」を利用しているMicrosoftの顧客は、90日当たり1回だけ物理サーバ間でVMを移動することが許されるという。

 サーバ仮想化に寛容なライセンス条件を提供しているミドルウェア・ベンダーとしては、BEA Systems、Citrix Systems、Novell、Red Hat、SAP、およびSunの6社の名が挙げられている。

 一方、サーバOSのカテゴリーにおいて最も高評価だったのは「Novell SUSE Linux Enterprise Server」であり、逆に欠点を指摘されたのは「Windows Server 2003」、「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)5」、「Solaris 10」だった。

 なお、Microsoft製品は全般的に高評価だが、同社の顧客はVMを別の物理サーバに移す際にライセンスを移行する必要があると、同リポートには記されている。

(Jon Brodkin/Network World 米国版)






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