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[米国]
【Forrester調査】
不況時こそ優秀な「エンタープライズ・アーキテクト」の存在が不可欠――フォレスターが主張
「IT投資ではアーキテクトが経営陣をリードすべき」と提言
(2008年07月08日)
企業においてEA(エンタープライズ・アーキテクチャ)の策定を担うエンタープライズ・アーキテクトは、現在の不透明な経済情勢を逆手に取り、ビジネス部門とのコラボレーションをさらに促進していく必要があると、米国の調査会社Forrester Researchが最新のリポートの中で提言している。
Forresterは、エンタープライズ・アーキテクトは景気停滞による悪影響を計算に入れ、業績予測や目標の見直しを始めるべきとアドバイスしている。同社はリポートの中で、「経済の見通しが不確かになるにつれて、経営陣はITへの投資効果に厳しい目を向けるようになる。ITプロジェクトに加えて、IT部門をもつぶさにチェックし、確実に効果が得られる、もしくは一定以上の予算を出さずに済む状態をキープしようとする」と指摘する
また、「EAに対する戦略的な取り組みは、必要不可欠なものと認識されにくい。そのため、エンタープライズ・アーキテクトはこうした監視の目をおそれがちになるが、不況時こそ慎重なEA策定が求められるものである。アーキテクトが経営陣をリードし、投資すべき対象と切り詰めるべき対象を正しく判断できるよう導かねばならない」と、Forresterはリポートで述べている。
Forresterはエンタープライズ・アーキテクトに対し、予算を削減しても影響の小さいもの、削減してはならない重要なもの、積極的に投資すべきものといった具合に、具体的なコストを示した優先投資対象リストを作成し、みずから率先してCIO(最高情報責任者)に提示するのがよいとアドバイスしている。
また、SOA(サービス指向アーキテクチャ)やBPM(ビジネス・プロセス管理)といったはやりの技術も、適切に導入すれば、企業の柔軟性やアジリティを向上させるのに役立つという。Forresterはリポートの中で「不景気のなかSOAを導入するのは難しいかもしれないが、最良のSOA戦略は漸進的であることを念頭に置いておきたい」と説明している。
さらに、エンタープライズ・アーキテクトは、ビジネス上の目標と調和した技術戦略を打ち出すだけでなく、市場競争における力関係を変えうる技術を特定し、一般的な新技術を企業に絶対必要な専門技術へ転化させる力を組織につけさせる役割も担わなければならないと主張。そのためには、景気後退が企業に及ぼす悪影響を逆に触媒として利用し、ビジネスとITの間の対話を充実させていくことが重要だとしている。
Forresterは、「ビジネスの戦略や概念について過去に経営陣とまともに話し合ったことがなくても、不況が企業にもたらす悪影響の数々を熱心に説けば、経営陣もエンタープライズ・アーキテクトと話し合うことの意義に気がつくだろう」と述べている。
(Computerworld英国版)
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