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IBMウォッチ

[米国]
IBM、ミッドレンジ・サーバ製品ラインを「Power Systems」に統合

旧System i/pシリーズからの円滑な移行をサポート

(2008年04月03日)

 米国IBMは4月2日、ミッドレンジ・サーバ製品ラインの「System i」と「System p」を統合した新しいハードウェア製品ライン「Power Systems」を発表した。メインフレーム用のOSを除く同社の全OSをサポートするという。

IBM Power Systemsの特設サイト(英語版)

 Power Systemsは、IBMのPOWER6プロセッサを採用し、LinuxやAIXなどさまざまなOSをサポートする。近々Windowsをサポートするブレード・サーバも投入される。

 Power Systemsの誕生で最も影響を受けるのは、ビジネスの中核を担う(カスタム開発された)業務用アプリケーションをSystem i上で稼働しているユーザーだ。

 System i(以前は「iSeries」と呼ばれており、もっと前には「AS/400」を呼ばれていた)は、セキュリティ・ツールや管理ツールなどの機能と内蔵データベースを統合したシステムであり、強固なユーザー層を形成している。例えば、今週米国テネシー州ナッシュビルで開催中のユーザー・グループ向け年次コンファレンス「Common」(3月30日〜4月3日開催)には、のべ1,800人のユーザーの参加が見込まれており、多くのユーザーが、Commonコンファレンスに合わせてIBMが製品ライン変更を発表した理由に関心を寄せている。

 IBMは製品ラインを変更するにあたり、特にSystem iユーザーに対して、Power Systemsへの円滑な移行を保証することに腐心している。同社ビジネス・システムズ部門のマーケティング担当バイスプレジデント、マーク・シャー(Mark Shear)氏は、「製品ラインの変更に伴う混乱は一切生じない」と強調し、ミッドレンジOSの現行バージョンは統合プラットフォームで稼働すると説明している。

 しかし、IBMが製品を変更する場合、製品名も同時に変わることが多く、時に混乱が生じることもあった。今回もこれまで「i5/OS」と呼ばれていたSystem iのOSが、4月2日以降「IBM i」となるなど、その兆しは現れている。

 とはいえ、数年前にSystem iサーバがPOWERチップを採用して以来、新しい製品ラインへの移行はすでに予想されていた。System iユーザーの間からは、長期サポートの継続について懸念する声や、アプリケーション・ベンダーから新しいサポートを獲得するためのマーケティングや開発に十分なコストがかけられていないといった不満の声が数年前から出ていた。

 Shear氏は、ミッドレンジ・システムをサポートするというIBMの姿勢に変化はなく、統一化された製品ラインに移行することにより、ユーザーの間でIBM iの認知度が高まると強調している。「われわれは、IBM i上で基幹業務用アプリケーションを稼働させている巨大なiユーザー・ベースを抱えている」(同氏)

 Power Systemsの出荷開始は4月18日から。最初に出荷されるモデルは、POWER6プロセッサを4コア搭載し、IBM iがインストールされた「Power 520 Express」で、価格は9,000ドルを下回る予定。5月末には、最大8コア搭載をサポートする「Power 550 Express」や、マルチOSモデルの「BladeCenter JS12 Express」が投入される予定となっている。

(Patrick Thibodeau/Computerworld米国版)




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