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[米国]
シーゲイト、企業向けSSDストレージと2TBのHDDを来年投入へ
ワトキンスCEO「ローエンド/コンシューマー向けのSSDの投入は計画していない」
(2008年05月30日)
米国Seagate Technologyは、同社初のSSD(Solid State Drive)搭載ストレージと、2TBのハードディスク・ドライブ(HDD)を2009年に投入する予定だ。5月29日、同社CEOのビル・ワトキンス(Bill Watkins)氏がインタビューの中で明らかにした。
Seagateは、来年投入するSSDストレージのターゲットを、高速なデータ伝送性能が必要で、多少高価になってもかまわないと考えているユーザー企業に置く予定だ。市場において、SSDストレージは当面、高価格のまま推移すると見られているため、今のところ、ローエンド/コンシューマー向けのSSD製品をリリースする計画はないという。
| Seagate初の1TBディスク「Barracuda 7200.11」 |
一方、2TBの大容量HDDについては、リリース予定日、価格情報とも明らかにされていない。なお同社は、2007年半ばに、同社初の1TBディスク「Barracuda 7200.11」と「Barracuda ES.2」をリリースしている。
HDDとSSDの間に、今のところ競合関係はない。しかし、Seagateは将来、SSDがHDDに取ってかわる可能性もあると考えている。Watkins氏は、「SSDは、今のところ価格の面で競争力が低い」と語る。ストレージ市場では、1GB当たりのコストが重視されており、SSDには消費電力などの面で利点もあるが、今後2、3年以内にノートPCに搭載されることはないというのが同氏の見方だ。消費電力が低く、高速のSSDは、ノートPCにとって有効な選択肢と言えるが、当面1GB当たりのコストが下がる可能性は低い。「1GB当たりのコストが10セントまで下がったら、当社としても、コンシューマー向けのSSDストレージに本腰を入れるつもりだ」(Watkins氏)
米国の市場調査会社iSuppliのシニア・アナリスト、クリシュナ・チャンダー(Krishna Chander)氏によると、現在128GBのSSD製品は460ドル(1GB当たりのコストは3.58ドル)だが、160GBのHDDは60ドル程度だという。同氏は、「SSDがHDDに対抗できるようになるのは3、4年先になるだろう」と見ている。
SSDには、価格面以外にも、HDDに比べて容量が少なく、書き込み耐性も低いという問題がある。フラッシュ・メモリと同様、書き換えを繰り返すとセルが劣化し、ストレージ容量が減ってしまうのだ。Watkins氏は、企業でもSSDが急速に普及する可能性は低いと見ている。「今はまだ多くの企業がテープドライブを置き換えようとしている段階だ」と同氏。
SSDは、HDDのおよそ10倍の速度でデータを移動させることができる(ただし、最終的には大容量で信頼性の高いストレージにデータを格納する必要がある)。また、SSDは、データセンターの消費電力を節減したいと考えている企業にとっても有効だ。
SeagateのSSDストレージは、インデックス作成や検索用のサーバなど、迅速なデータ処理が求められるデータセンター・システムでの利用が想定されている。HDDやテープ・ストレージに移すまでデータを一時的に保存しておくために、SSDが活用されるのだ。
| Seagateのフラッシュ・メモリ/HDDハイブリッド・ドライブ「Momentus」 |
同社はSSDに対して様子見の姿勢を維持しており、これはオプティカル(光)ストレージに対する同社のアプローチとも共通している。同社は、1997年にオプティカル・ストレージ・ベンダーのQuintaを買収した。当時は、いずれオプティカル・ストレージがハードディスクに取って代わるとの見方が支配的だったが、実際には1GB当たりのコストを下げたハードディスクがオプティカル・ディスクをリードしている。
Watkins氏は今後もHDDの販売に重点を置くが、SSD製品も供給できる体制を整えておきたいと説明している。またSeagateは、NAND型フラッシュ・メモリとHDDを組み合わせることで、消費電力の低減とブート時間の短縮を可能にするハイブリッド・ドライブ「Momentus」もすでに投入している。
Chander氏は、SSD市場に早期参入することで、同社の主要な競合ベンダーである米国Western Digitalに対する優位を確保できるとの見方を示している。現在、Western Digitalは、HDD市場での劣勢を挽回するため、SSD市場での地歩を強化しようとしている。
(Agam Shah/IDG News Serviceサンフランシスコ支局)
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