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[国内]
トヨタ版Segway「Winglet」がお披露目――ソニーのAibo技術が注ぎ込まれた2輪ロボット

Segwayより小型・軽量。商品化の具体的な計画は今のところなし

(2008年08月04日)

 トヨタ自動車は8月1日、「Segway」に似た1人乗りロボットの試作品を披露した。「Winglet」と名付けられたこの2輪ロボットには、ソニーがロボット犬「Aibo」で培った技術が採用されている。

Wingletの小型モデル。Segwayに比べて小さく軽量だが、走行可能距離は短く走行速度も遅い

 Wingletは、米国企業が製造しているSegwayよりもサイズが小さく、縦26cm×横46cmのスペースに置くことができる。Segwayと同様に立って乗り、ハンドルを前に傾けると前進、手前に引くと後退もしくは停止し、左右に傾けると回転する。

 Segwayに比べると、Wingletははるかに軽量だ。ただし、走行可能距離は短く走行速度も遅い。トヨタによると、平均的な体重の人間の場合、Wingletは約6km/hのスピードで最大10km移動できるという。

 Wingletには現時点で3つのモデルがあり、ハンドルの大きさなどが異なる。大型モデルは、乗り手の腰の辺りにハンドルが位置し、そのままつかまることができる。3モデルのうち最も小さいものは、ずっと低い位置にあるハンドルを、乗り手のすねより少し高い場所にまで引き上げて使う。

 いちばん小型のモデルの重さは10kgで、走行可能距離は5kmとなっている。中型および大型モデルはいずれも12kgを超え、走行可能距離は小型モデルの2倍に及ぶ。走行速度はすべてのモデルで、早歩きと同程度の6km/hだ。これに対し「Segway i2」は重さ48kg、走行可能距離は最大38kmとなり、20km/hの速度で移動できる。

 10名からなるWingletの開発チーム・メンバーのうち、5名をソニーのエンジニアが占める。ソニーは2007年、Aiboに代表されるロボット事業から撤退したが、蓄積した技術の一部を他社のロボティクス・プログラムに応用できないかと考え、自動車メーカーであるトヨタに協働を持ちかけた。なお、ソニーからWinglet開発チームに加わった5名のエンジニアのほかにも、2名のトヨタ社員が以前ソニーで働いていたそうだ。

 トヨタはかねてからロボティクス・プログラムに力を入れており、楽器を演奏する人間型ロボットを発表したこともある。同社は、従来の自動車に取って代わるか、補完的に使用される移動手段に用いる技術を多数開発しており、今回のWingletはそうしたロボティクス・プログラムのたたき台だと考えられる。

 Wingletのような小型軽量の1人乗りロボットは、いずれ都心部での移動に利用されるとトヨタは予想する。電車に持ち込んだり、車のトランクに入れたりできる大きさなので、通勤にも好適だからだ。

 とはいえ、Wingletの商品化は白紙の状態だ。まだ具体的な計画はないという。トヨタとしては、2010年代の前半までに、同社初のパートナー・ロボットを商品化したいと望んでいる。

 Wingletの実証実験は今年後半から開始される。まずは名古屋の中部国際空港と隣接するリゾート施設で始まり、来年には複合型商業施設であるトレッサ横浜でもテストが予定されている。

Wingletの3モデル。左から小型、中型、大型

(Martyn Williams/IDG News Service東京支局)






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