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iSCSI対応ディスクアレイ4製品の実力を検証する
小・中規模SANの構築に最適なiSCSI製品は「今が旬」
(2006年01月16日)
SAN(Storage Area Networks)の構築は、長い間、高価なファイバ・チャネル(FC)の利用が前提となっていた。しかしここ1、2年で、IPネットワーク上でSANの構築を可能にするiSCSI対応のストレージ・ディスクアレイが市場に出そろい、SANの構築コストが大きく引き下げられている。そこで本稿では、iSCSIに対応した最新ディスクアレイ4製品の検証を行い、その実力を探ってみる。
ポール・ベネチア
InfoWorld米国版
低コストで高速なSANの構築を実現
SAN(Storage Area Networks)を構築するネットワーク・ストレージは、ファイバ・チャネル(FC)による接続が前提とされていた。しかし、この状況が変わりつつある。なぜなら、IPネットワーク上で高速なSANの構築を可能にするiSCSIプロトコルに対応した製品が市場に多く出そろったからである。
iSCSIはFCと異なり、サーバ側に特別なホスト・バス・アダプタ(HBA)を必要とせず、標準的なギガビットEthernetインタフェースとソフトウェアによるiSCSIイニシエータ(G1)を用意するだけで接続可能だ。またSANの構築に、LAN用のギガビットEthernetスイッチを利用できる。なお、ソフトウェアによるiSCSIイニシエータはCPU負荷が高いため、より高い処理性能を求める場合は、iSCSIプロトコルの処理をハードウェアで行うiSCSI HBAを用いればよい。iSCSI HBAとジャンボ・フレーム(G2)をサポートするギガビットEthernetスイッチで構築したSANの場合、iSCSIストレージ間で100MB/秒以上の転送速度を達成できる場合もある。
今回取り上げるiSCSI対応ストレージ・ディスクアレイ4製品(表1)のうち、米国アダプテックの製品は、エントリー・ユーザーをターゲットにした低価格な製品である。一方、米国イコールロジック、米国イントランザ、米国ネットワーク・アプライアンスの3製品は、それよりも高めの価格帯で、iSCSI接続のほかに、レプリケーション機能やクラスタ機能をサポートしている。
| 表1:iSCSI対応ディスクアレイ4製品の機能比較表 |
各製品の評価にあたっては、SAN構築作業の容易さ、ストレージ管理機能、そしてデータのアクセス速度を重視した。アクセス速度のテストは、Red Hat Enterprise Linux 4とソフトウェア・イニシエータ「Linux-iSCSI」を組み合わせた環境で、SourceForge.netが公開しているベンチマーク「Iometer」を用いて行った。掲載したグラフは、最大スループットを調べるために行ったストリーミング・ファイルの読み込み/書き込みテスト(図1)と、一般的な用途におけるパフォーマンスを計測するためにランダムにファイルの読み込み/書き込みを行うテスト(図2)の結果である。
上記のポイントを踏まえながら、以下、iSCSI対応ディスクアレイ4製品の検証結果を見ていこう。
| 図1:ストリーミング・ファイルの読み込み/書き込みを行った時のアクセス性能 |
| 図2:一般的なファイルのアクセス速度 |
G1:イニシエータ……クライアント/サーバ型で運用されるSCSIにおいて、SCSIコマンドを発行し、処理を要求するサーバやコントローラを指す
G2:ジャンボ・フレーム……Ethernetは当初、データを送信する単位である1フレームを1,518バイトとしていたが、データ転送速度の向上に伴い、1フレームのデータ量を拡張したもの。通信経路にあるすべてのネットワーク機器がジャンボ・フレームに対応していなければ利用することができない

