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[米国]
「米国のブロードバンド環境はお粗末だ!」──専門家らが痛烈批判
(2006年12月27日)
米国カリフォルニア州マウンテンビューのコンピュータ歴史博物館で先ごろ開催されたフォーラムでは、討論イベントに参加したIT業界の専門家らが、「YouTube世代(動画投稿サイトなどの利用層)のためには、米国のブロードバンド・インターネット・アクセス環境の改善が不可欠だ」とする意見で一致した。ちなみに、YouTubeとは今年10月にグーグルが買収を発表したユーチューブ・ドットコムの動画投稿サイトを指す。
米国ウォールストリート・ジャーナル紙の製品レビュアー兼ITコラムニストのウォルター・モスバーグ氏は、「われわれには本物のブロードバンドが必要だ」と強調、他国と比べても米国のブロードバンド環境はとりわけ「お粗末だ」と指摘する。
米国ウェブサイトオプティミゼーション・ドットコムの調査によると、米国のブロードバンド普及率は今年9月の時点で全世帯の75%を超え、2006年末には80%に達すると見られているが、目下、中国では米国を追い抜く勢いでブロードバンド環境が急速に広まりつつあるという。
だが、さらに問題なのは、米国のブロードバンド・ネットワークの速度が、総じて他国よりも遅いことだとモスバーグ氏は指摘する。携帯デバイスにフルモーション・ビデオを配信するためには、より高速な接続が必要になる。米国では768Kbpsがブロードバンドとされているが、欧州など、ほかの地域のブロードバンドはもっと高速だ。
ウォールストリート・ジャーナル紙のITコラムニスト、カラ・スウィッシャー氏は、米国政府が1950年代から取り組んできた全国規模の情報ハイウェイ構想への投資を引き合いに出し、「米国政府はブロードバンドの高速化にも同様の姿勢で取り組むべきだ」と指摘する。
ブロードバンド環境が改善されれば、米国ユーチューブなどのサイトを利用するユーザーにも有益なはずだ。ユーチューブのサイトでは、一般ユーザーが投稿する動画が常時何百万本も公開されている。
ユーチューブは今年10月にグーグルによる買収が決まった。また、11月には、ベライゾン・ワイヤレスが携帯電話にユーチューブの動画を配信する計画を発表している。
(ロバート・マリンズ/IDG News Service サンフランシスコ支局)



