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[米国]
HP、Integrityサーバのエントリー・モデルを発表
HP-UX 11iの新バージョンも同時リリース
(2007年02月16日)
米国ヒューレット・パッカード(HP)は2月15日、Integrityサーバのエントリー・モデルと、リリースが遅れていたHP-UX 11iの新バージョンを発表した。
| Integrity rx2660 |
Integrityサーバの新モデルとなるのは、最小構成価格が5,000ドルを切るラックマウント・サーバ「Integrity rx2660」。3,827ドル(最低価格)のサーバ・ブレード「同BL860c Server Blade」も同時に発表された。いずれも、シングルコアもしくはデュアルコアのItanium 2プロセッサを搭載する。rx2660はすでに出荷されており、BL860cも3月に出荷される予定だ。
Integrityサーバ・シリーズは、これまで基幹業務向けのハイエンド製品という位置づけで販売されてきた。それに対し、今回投入された低価格モデルは、サン・マイクロシステムズが販売しているエントリー・クラスのサーバをターゲットにしていると、HPのビジネス・クリティカル・システム担当ディレクター、ニック・バン・デア・ズウィープ氏は説明する。
「エントリー・クラスのサーバを投入することで、サンのシェアを奪うことができると確信している。現在、この市場でのサンの立場は脆弱化していると思う」(同氏)
| Integrity BL860c Server Blade |
Itaniumプラットフォームは、動作確認済みのソフトウェア製品が比較的少ないという理由で、なかなか普及が進まなかった。だが、HPのIntegrityブレード・ストラテジスト、マーカス・バーバー氏によると、現在は1万500種類のアプリケーションが同プラットフォームで稼働するようになっており、1年前に比べ倍増しているという。「新モデルの投入により、Itaniumプラットフォームの将来性を巡る議論は沈静化するだろう」と、同氏は語った。
一方、Integrityサーバの新製品と同時に発表された「HP-UX 11i v3」は、これらの新モデルでも稼働するUNIX OSの新バージョンだ。1コアあたり150ドルで、すでに出荷されている。
HP-UX 11i v3は、もともとは2004年中にリリースされる予定だった。しかし何度も延期を繰り返し、HPはその間、前バージョンのHP-UX 11i v2を機能強化することで時間を稼いできた。
バン・デア・ズウィープ氏は、HP-UX 11i v3は強力な仮想化システム管理機能を搭載しており、この点でIBMのOS製品をしのいでいると力説する。「IBMは、メインフレームにまでさかのぼる仮想化技術の遺産をしばしば強調するが、仮想化技術をサーバ・プラットフォームに応用するという点に関しては、われわれのほうが一枚上手だ」(同氏)
HPの資料によると、HP-UX 11i v3では、アプリケーションの実行速度がv2比で20〜30%向上している。とりわけ、Javaアプリケーションのパフォーマンスが向上しており、この点でも、Javaの開発元であるサンに対するライバル心が垣間見える。
これに対し、新しいHP-UXの感想を求められたサンのSolaris担当バイスプレジデント、トム・ゴグエン氏は、「何が新しくなったのか、はっきりしない」と語り、Solarisの優位性をこう力説した。
「無料でダウンロードできるSolaris 10は、HP製品を含む735種類のサーバで稼働するが、HP-UXはHP製のサーバでしか稼働しない。またSolaris 10は、Containersと呼ばれる仮想化システム管理機能をすでに搭載している。セキュリティ機能も比類なきものだ」
IDCのアナリストであるジーン・ボズマン氏によると、HP、IBM、サンの3社は、170億ドル規模のUNIXサーバ市場で激しいシェア争いを演じており、3社で同市場のおよそ8割を支配している。「政府機関や企業が大規模なUNIXシステムの入札を実施すると、この3社はいつも参加しており、時には激しい競争になることもある」と同氏は言う。
また同氏は、HP-UX 11i v3について、「目玉はOSのカーネルが変更されたことだ。アプリケーションのパフォーマンスが向上した理由もここにある」と述べている。
(ロバート・マリンズ/IDG News Service サンフランシスコ支局)



