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[国内]
NEC、グリッド技術を活用した新ストレージ製品を発表
ストレージ市場におけるシェア獲得に本腰を入れる
(2007年03月13日)
NECは3月13日、同社開発のグリッド技術などを活用して高い拡張性や耐障害性の実現を図った次世代グリッド・ストレージ「HYDRAstor」を開発したと発表した。
HYDRAstorは、グリッド・アーキテクチャで連結された単一のストレージ・プールに、データ量の増加に応じてノードを追加することで、ディスク容量/処理能力の拡張を無停止で可能とするストレージ製品。米国ニュージャージー州プリンストンにあるNECの北米研究所において4年半にわたって行われた、グリッド・ストレージに関する研究の成果を基にしている。
ストレージ・システムを構成するノードとして、ディスク容量を増加するためのストレージ・ノードと、処理能力を高めるためのアクセラレータ・ノードという2種類が用意されている。これにより、システム拡張の柔軟性を向上させている。
また、全ノードを単一のストレージ・プールに統合することで、管理作業の簡易化を図るとともにディスク容量の利用効率を高めている。加えて、データの格納方法や保護レベル、保存期間などをポリシーで設定することで、データの自律運用を可能としている。
| HYDRAstorのコア技術「分散冗長配置」の仕組み |
これらの機能を実現するためにHYDRAstorでは、「自動最適構成」「重複排除」「分散冗長配置」という3つのコア技術を採用している。自動最適構成は、無停止でのノード追加を可能とする技術で、追加ノードをストレージ・プールに自動的に組み込み、負荷分散やデータ再配置の最適化を行う。
重複排除は、重複したデータ・ブロックをまとめることでディスク利用率の向上を図る技術。分散冗長配置は、データに特殊な冗長用コードを付加して複数のノードに分散保管する技術で、複数の保管場所で障害が発生した場合でもデータの復元を可能とする。同社によれば「RAIDを超える耐障害性を実現する」技術であるという。
| NEC 執行役員常務 丸山好一氏 |
発表に際し、NECの執行役員常務、丸山好一氏は、「現状では当社は、EMCや日立に比べてストレージ市場におけるポジションが小さいと言わざるをえないが、HYDRAstorで巻き返しを図る」と意気込みを語った。具体的には、バックアップやアーカイブを目的としたセカンダリ・ストレージ市場において10%のシェア獲得を目指す。
製品化については、まず2007年半ばに北米で市場に投入した後に日本で出荷、2008年に欧州およびアジア地域での市場投入を目指す。また、HYDRAstorの適用用途としては、第一段階としてセカンダリ・ストレージとして適用し、続けてプライマリ・ストレージとしての適用、その後は広域分散環境での単一ストレージ・プールの構築を可能にするという。
(大川 泰/Computerworld)
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