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[世界] 【ガートナー調査】
2007年の世界PC出荷台数予測、Vista発売のインパクトは無し

出荷数は前年比10.5%増の2億5,570万台に

(2007年03月22日)

 米国の調査会社ガートナーは、3月20日に発表した2007年のPC出荷台数予測リポートの中で、マイクロソフトのWindows Vistaは台数増にほとんど貢献しないとの見通しを明らかにした。

 同リポートによると、2007年のPC出荷台数は全世界で2億5,570万台、その伸び率は前年比10.5%となる見通しで、昨年末時点の予測伸び率(9.9%)をやや上回っている。しかし、そのうち、Vista搭載PCの台数はほんのわずかにとどまる見通しだ。

 ガートナーのリサーチ担当ディレクター、ジョージ・シフラー氏は、Vistaの発売がPCの出荷台数増に貢献するとは考えていない。同氏はその理由として、Vistaへの早期乗り換えを考えているのは一部の個人ユーザーや小規模企業のみであること、OSの買い替えを促す決定打にVistaが欠けること、の2つを挙げている。

 「昨年の時点では、Vistaの発売がPC市場の成長に貢献するとの期待があった。しかし、この流動的な市場においては、それは過大な期待だと言わざるをえない」(シフラー氏)

 同氏は、多くの一般消費者や小規模企業はVistaの早期導入を避け、今後数年にわたって徐々にPCを買い替えながらVistaに移行すると見ている。

 また、大規模企業の場合も、今年はVistaを全社的に導入する動きはほとんどなさそうだ。多くの大規模企業は、PCの次回買い替え時期に当たる来年半ばまではVistaの導入を見送ると、ガートナーでは予測している。

 もっとも、マイクロソフトにとっては朗報もある。それは、Vistaの「Home Premium」エディションがOEMで販売数を伸ばしていることだ。「PCベンダーが支払うHome Premiumエディションのライセンス料は、Windows XP Home Editionのそれよりも高額であり、マイクロソフトに利益をもたらしている」(シフラー氏)

 ただし同氏は、マイクロソフトはVistaへの投資額をいずれ回収するとはしながらも、同社のOEM部門が回収に貢献できるかどうかは定かではないとしている。「ハイエンドのシステムではVistaのライセンス料に幅が出てくる可能性はあるが、一般的なレベルのシステムではライセンス料は上下しない」(同氏)というのがその理由だ。

 なお、2007年のPC売上高については、ガートナーは全世界で前年比4.6%増の2,137億ドルと予測している。ただし、それと同時に、米国や欧州のような成熟市場においては、多くのPCベンダーがPC平均小売価格の下落やデスクトップPC出荷台数の減少といった影響を受けるとしている。

(グレッグ・カイザー/Computerworld オンライン米国版)






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