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[世界]
HP、中小規模企業向けハードウェア新製品を発表

エントリー・レベル製品ラインを拡充

(2007年03月29日)

 米国ヒューレット・パッカードは、新興市場だけでなく、中小規模企業(SMB)を対象としたエントリー・レベルのハードウェア製品ラインの拡充に積極的に取り組んでいる。

 同社は3月28日、最小構成価格が499ドルの「HP ProLiant ML115」サーバと、1,000ドル以下の小売業向け店頭用デスクトップ・コンピュータを発表した。さらに、最小構成価格が649ドルのノートブックPC製品2モデルの提供を開始することも明らかにした。一連の新製品は、北京およびサンフランシスコで開催された発表会で初めて披露された。

「HP ProLiant ML115」

 新たに提供が開始されるハードウェア製品には、HPのハイエンド製品に搭載されているいくつかの機能が除かれている。例えば、同社のハイエンド・サーバには2個かそれ以上のコア・プロセッサが搭載されているが、ProLiant ML115サーバには1個しか搭載されていない。

 この点について、HPは、これらのSMB向け製品には、小規模な企業が必要とする機能が十分にそろっていると強調している。

 調査会社IDCで中小規模および自宅オフィス向け事業リサーチ担当副社長を務めるレイ・ボッグス氏は、「HPは、中小規模企業が購入しやすく、使用しやすく、管理しやすい製品の提供を目指している」と語る。

 起業したばかりの小規模企業は、資金繰りが苦しかったり、コンピュータの保守を行うIT部門を持たなかったりするため、ベンダーはそうした市場でシェアを確保するために、製品のデザインおよび価格にくふうを凝らしている。初めてコンピュータを購入することの多い新興市場の顧客に対する戦略も、これとまったく同様である。

 ボッグス氏は、IBMやデルといった競合社もSMB市場をターゲットにしており、特にブラジル、ロシア、インド、中国などに注目していると話す。実際、2006年の世界SMB市場のIT支出額は4,000億ドルに上っている。「この規模の大きさは多くのベンダーにとって魅力的だ」(ボッグス氏)

 HPが新たに提供を開始するノートブックPC製品は、「Compaq 6515B」と「同 6715B」である。HPのビジネス・ノートブック世界マーケティング担当ディレクター、キャロル・ヘス・ニッケルズ氏によると、両製品はそれぞれ14.1インチと15.4インチのディスプレイを備えている。両製品とも無線ネットワークに対応しており、オフィスでの使用に備えてドッキング・ステーションが同梱されるケースもあるという。

ノートブックPC新モデル「Compaq 6515B」

 両製品はそのほかにも、小規模企業経営者に配慮した設計がなされている。その1つが、データがハードディスク・ドライブに書き込まれたり、保存されたりする際にすべてのデータを暗号化するセキュリティ機能である。

 小規模企業の経営者は、クライアントとの打ち合わせや出張などに持参することが多く、会社の情報のほとんどをノートPCに保管しているため、こうした機能は非常に有用だと見られている。

 「デスクトップをタクシーに置き忘れることはないが、ノートPCではそうしたことも少なくない」(ニッケルズ氏)

 HPの北米ビジネスPC分野担当バイスプレジデント、ジョン・スネイダー氏によれば、小売業向けの店頭用デスクトップ・コンピュータ「rp5700」は、数年前から市場に出回っている従来の「rp5000」に代わる新製品だという。

 rp5700には、バーコード・リーダやクレジットカード・リーダ、領収書用プリンタなどのデバイスを接続するためのUSBポートが10基備え付けられている。マシン内部もしくはリモート環境にデータを格納する機能も持つ。

 さらにHPは、SMB市場をターゲットにしたマイクロタワー型PC「dx3200」も発表した。価格は379ドルからとなっている。

 フォレスター・リサーチのSMB市場アナリスト、マイケル・スパイヤー氏は、「SMB市場の中でもこの分野はきわめて競争が厳しく、(競合他社も)HPの動きに対し何らかの対策を打ち出してくるだろう」と述べている。

 ただし、HPの新製品がどれもエントリー・レベル価格で販売されるのであれば、再販企業が得られるマージンは高額製品を販売した場合に比べて小さくなるため、彼らに積極的な売り込みを期待することはできないのではないかと、スパイヤー氏は指摘している。

 エントリー・レベル製品もハイエンド製品と同様に、再販業者を通じた販売をそのまま継続するかどうかについて質問されたHPのスネイダー氏は、「どんなものでも扱う業者は少なくない」と答えた。

(ロバート・マリンズ/IDG News Service サンフランシスコ支局)






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