【 ここから本文 】

ハードウェア


ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


[米国/日本]
サンと富士通、共同開発のハイエンド・サーバ「SPARC Enterprise」を発表

(2007年04月18日)

SPARC Enterprise M9000(写真はサン提供)

 米国サン・マイクロシステムズと富士通は4月17日、両社が共同開発したエンタープライズ向けサーバ製品群「SPARC Enterprise」を発表した。

 SPARC Enterpriseは、「SPARC Enterprise T1000」「同 T2000」「同 M4000」「同 M5000」「同 M8000」「同 M9000」の6モデルで構成される。T1000およびT2000には「UltraSPARC T1」プロセッサが、M4000、M5000、M8000、M9000には「SPARC64 VI」プロセッサがそれぞれ搭載されている。

 OSは「Solaris 10」が採用されており、富士通の「PRIMEPOWER」またはサンの「Sun Fire」を利用している顧客であれば、再コンパイルをすることなくSPARC Enterpriseに移行できるという。なお、出荷開始は4月下旬を予定している。

 両社はSPARC Enterpriseについて、「ミッション・クリティカルなシステムや高性能プロセッサの設計に強い富士通と、オープンで拡張性の高いネットワーク・コンピューティングを得意とするサンの強力な連携によって完成した製品だ。開発には2年以上の歳月が費やされた」としている。

 ただし、両社の提携は技術と製品開発に限定されており、顧客の獲得については両社が競合することになる。

 4月17日にニューヨークで行われた両社主催の記者会見で、サンのシステム・グループ担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、ジョン・ファウラー氏は、「サービスからサポート、さらに価格に至るまで、顧客はサンと富士通のセールス・パーソンからそれぞれ異なる提案を受けるはずだ」と語った。

 一方、富士通コンピュータ・システムズのマーケティング担当シニア・バイスプレジデント、リチャード・マッコーマック氏も、販売に関しては両社がライバル関係にあることを強調する。

 「数百万ドルもするSPARC Enterpriseを購入する顧客は、富士通とサンのサポートやサービスを判断材料とし、どちらのベンダーから買うかを決めるだろう」(マッコーマック氏)

 とはいえ、米国に拠点を持つサンの顧客が、同社とまったく同じ製品のセールス・トークを聞くために、富士通の営業担当者を呼ぶかどうかは疑問が残る。SPARCベースのシステムのセールスは、米国ではサンの独占状態であり、アジアとヨーロッパでは富士通のほうが強い。

 また、アナリストからは、サンがSPARC Enterpriseを将来的にも継続してサポートする計画があるのか疑問視する声も挙がっている。なぜならサンは、SPARC Enterpriseに搭載されている富士通製のSPARC64 VIデュアルコア・プロセッサの後継となる、マルチコア・プロセッサの「Rock」(開発コード名)を開発しているからだ。

 Rockは1チップ当たり最大16コアの搭載が可能で、来年末にリリースが予定されている。今年1月にはサンのプロセッサ・マーケティング・プログラム担当ディレクター、ファディ・アズハリ氏が、Rockのチップ設計が最終段階にあることを発表し、開発計画はスケジュールどおりに進行していることをアピールしている。

 Rock搭載サーバがターゲットとする市場は、今回発表されたSPARC Enterpriseがターゲットとする市場と同じだ。実際、サンの幹部は、この2種類のサーバ製品群の住み分けや、将来的な製品開発の方向性について、詳細には説明してこなかった。

 この点についてファウラー氏は17日の会見で、「Rockベースのサーバは、SPARC Enterpriseの“代替製品”になる」とコメントした。なお、サンと富士通では、クアッドコアのSPARC64 VIプロセッサを搭載したSPARC Enterprise製品を、2008年度中にリリースする計画があるという。

 米国IDCのアナリスト、バーノン・ターナー氏は、Rock搭載サーバとSPARC Enterpriseについて「企業ユーザーは、最新のテクノロジーを採用した製品が発売されたからといって、すぐに飛びつくようなことはしないだろう。Rock搭載サーバを採用したいと考えている顧客企業でも、最初のRock製品がリリースされてから採用を決心するまでにはさらに1年待つはずだ」と語った。


サンが発表したSPARC Enterpriseの参考価格(4月17日現在)

(パトリック・ティボドー/Computerworld オンライン米国版)






関連記事

▲ページの先頭へ戻る


Insight

企業のストレージ戦略を決める5つのキーワード

トレンドの変化をつかみ最適なストレージを見つける

Insight 記事一覧





key Person

仮想化を軸としたストレージ・ソリューションを提供――日立のストレージ戦略

「一歩先ゆく」ストレージ・ベンダー4社の取り組み[日立製作所]

key Person記事一覧



Main Topics

SOA



Weekly Ranking

集計期間:01/02〜01/08



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国