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[米国]
デル、6月からウォルマートでデスクトップPCを販売
直販モデルからの脱却を本格化、今後数四半期で世界市場に展開
(2007年05月25日)
米国デルは6月10日から、ウォルマート・ストアーズの店舗でデスクトップPC製品2モデルの販売を開始する。同社のCEOマイケル・デル氏は最近、かつて同社を世界最大のPCベンダーに押し上げた直販モデルから脱却することを示唆していた。
5月24日に発表されたウォルマートの声明によると、ウォルマートは700ドル未満のデスクトップPCを米国とプエルトリコの全店舗数千店で販売する。またウォルマートは、同社傘下のサムズクラブとウォルマートのカナダの店舗でもデルのPCを販売する予定だが、販売するモデル名や発売時期は明らかにしていない。
声明によると、ウォルマートの店舗で初めて販売されるデルのモデルは、「Dimension Multimedia Desktop」。手ごろな価格と実績のある技術を求める購入者のニーズに合致する製品として選択されたという。
ウォルマートはすでにヒューレット・パッカード(HP)、エイサー、ゲートウェイのデスクトップPCのほか、HP、エイサー、レノボ、東芝、ソニー、アサスや小規模ベンダー数社のノートPCを販売している。モニタやPDA、周辺機器の販売も手がけている。
デルはウォルマートでの販売開始により、コンピュータ販売戦略を大きく転換することになる。デルはこれまで、電話やWebサイトで注文を受け、各顧客の注文に合わせてPCを組み立てて納品してきた。このアプローチにより、デルは保管および物流コストを競合他社より大幅に抑制し、割安な価格を売り物に市場シェアを伸ばした。
だが、競合PCベンダーがこの経験を教訓にコスト削減に取り込んだこともあって、直販モデルの優位性は失いつつある。また、直販モデルへの批判者からは、「発展途上国の購入者は自国の郵便・配送システムを、高価なPCの通販購入に利用するほど信頼していない」という指摘も出ている。
デルの広報担当者ドウェイン・コックス氏は電子メールによる声明で、「顧客はわれわれの製品の新しい購入方法を求めており、われわれは彼らのニーズに全世界で対応する計画だ。デルのDimensionをウォルマートで提供することは、このアプローチの端的な例だ」と述べている。
さらに同氏は、「詳細は述べられないが、今後数四半期にこうした取り組みを世界的に展開していく。今日のウォルマートとの発表は第1歩だ。これからに注目いただきたい」と付け加えている。
デルは2006年にPC販売トップの座をHPに奪われ、業績不振が続いているほか、一連の訴訟に直面している。マイケル・デル氏は1月にCEOに復帰した直後、経営改革に取り組むと社内に宣言しており、改革策を相次いで実行に移している。
(ベン・エームズ/IDG News Service ボストン支局)
[米国]デル、PC販売チャネルを拡大へ――直販モデルに固執しない考えを明らかに
販売パートナーの認定プログラムなどを計画
ユーザーの強い要望が後押し



