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[米国]
EMC幹部、「変化」に対応できる製品開発アプローチの重要性を強調
「過度に構造化された開発プロセスは技術革新を阻害する」
(2007年07月02日)
米国EMCのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼最高開発責任者、マーク・ルイス氏は6月28日、ボストンで開催された「Red Herring East」コンファレンスで講演し、ストレージ・ニーズの変化に対応していくにはまったく新しいアプローチで製品開発を進める必要があると語った。
| 米国EMCのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼最高開発責任者、マーク・ルイス氏 |
5年前にヒューレット・パッカード(HP)からEMCに移り、ブログを定期的に更新して自身の考えを発表し続けているルイス氏は、「(変化への対応は)われわれだけの問題ではない。また、EMC本社内にいる一握りの技術者たちの問題でもない」としたうえで、過度に構造化されたプロセスでは技術革新を促すことはできないと強調した。
「当社には優れた『Six Sigma』プログラムがあり、適正に用いられていると考えているが、(他の人間が)われわれの創造的なプロセスに干渉しすぎるようなことがあったら、しかるべき措置をとるつもりだ。創造性を阻害するようなやり方は、時に最悪の結果をもたらすからだ」(ルイス氏)
ルイス氏によると、EMCはここ数年で20件以上の企業買収を実施し、100億ドル以上の研究開発費を費やすことで技術革新能力を維持してきたという。こうした取り組みにより、かつてはハイエンド・ストレージ「Symmetrix」だけしか売りがなかった同社は、事業の多角化に成功し、ハードウェア、ソフトウェア、サービスからまんべんなく収益を得ることができる企業へと成長した。
しかしルイス氏は、とりわけコラボレーティブなアプリケーションを導入した顧客から寄せられるストレージやセキュリティ、データ管理の新たなニーズに対応するためには、新しい開発アプローチに基づいた製品が同社に必要になると指摘する。
このような状況のなか、EMCの開発現場などでは大きな変化が起きていると、ルイス氏は語る。「かつては、DocumentumやSmartsなどの開発作業を担当していた一握りの人々が当社のディベロッパー環境を特徴づけていたが、今では大規模なコラボレーティブ環境が育っている」と同氏は述べ、2万5,000人を超える人々がDocumentumのコードを書いていると付け加えた。
EMCが今年5月に発表したグローバル・リサーチ・ネットワーク計画も、ルイス氏が言う変化の一端を表している。この計画は、社内の研究開発スタッフと大学の研究所などにいる人々との協調関係を促進することを目的とした取り組みの1つだ。
EMCの大きな目標は、パートナーや顧客が製品開発プロセスの早い段階から参加できるようにすることで、従来の製品開発モデル(一定の研究→製品の開発→サポートとサービスのロールアウト→顧客への提供→新たな段階に進むというモデル)に代わるモデルを確立することにある。ルイス氏によると、新しいモデルでは、概念実証と研究試作(プレアルファおよびベータ段階の技術)がパートナーや顧客の手に委ねられ、製品はここを出発点にして発展していくことになるという。
EMCは、より幅広い開発コミュニティからの参加を促すため、コンテストの回数を増やして、コード作成者の努力に報いていく計画だ。ちなみに、こうしたコンテストの例として、ルイス氏は写真用メタタグ機能の開発コンテストを挙げた。
また同社は、買収などによって手に入れた数多くの技術を統合するための共通プラットフォームを発展させることで、技術革新を進めようとしている。このプラットフォームにより、セキュリティや管理機能をサポートする各種コンポーネント(多くのEMC製品で使用される)の開発コストを大幅に節減できる見通しだ。
同社では、こうした取り組みを通じて、“ソフトウェア・アプライアンス”(各種プラットフォーム上で稼働する仮想マシン)という考え方が広まると期待している。
(ボブ・ブラウン/Network World オンライン米国版)
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