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[米国/国内]
【Videoニュース】
デル、小規模企業向けPCの新ブランド「Vostro」を発表
319ドルのデスクトップPCなど5モデルを投入
(2007年07月11日)
米国デルは7月10日、PC製品の新ブランド「Vostro」を立ち上げたと発表した。低価格と使いやすさを武器に、小規模企業向けPC市場でのシェア拡大をねらっている。【Videoニュースはこちら】
| Vostro 200(ミニタワー型)【ビデオ・ニュースはこちら】 |
デルは、PCの使いやすさを向上させるため、VostroブランドのPCを「トレイルウェア」(工場でPCに組み込まれる不要なアプリケーションを指すデルの用語)無しの状態で出荷する予定だ。同社は、トレイルウェアに関する苦情が今年6月に同社ブログに投稿されたことを受け、こうしたアプリケーションを顧客の側で選択できるようにした。
また、Vostro PCではセットアップ・プロセスの改善も図られている。デルのCEOであるマイケル・デル氏は、ニューヨークでの記者発表会で、PCのセットアップに関する知識をまったく持たない顧客でも、セットアップして起動させるのに6分しかかからないと強調した。
デルによると、6,500人のスタッフがVostro製品専従の顧客サービスを担当するという。同社では、オンライン・サポートへの24時間アクセスや、年間10GBのオンライン・ストレージ・サービスをVostroユーザーに提供する予定だ。
今回デルが発表したVostroブランドのモデルは、デスクトップPCの「Vostro 200」(インテルのCore 2 Duoプロセッサを搭載し、OSはWindows XPとVistaのいずれかを選択可能)と、ノートPCの「Vostro 1000」(AMDのデュアルコア・チップを搭載)、「同1400/1500/1700」(それぞれ14.1インチ、15.4インチ、17インチのディスプレイを搭載)から成る。価格は、ノートPCが449ドルから、デスクトップPCが319ドルからとなっている(国内での価格は、ノートPCが6万5,100円〜、デスクトップPCが5万6,700円〜)。
| Vostro 1000 |
デルはさらに、高性能のデスクトップPCモデルを8月末に追加するとしている。
10日の記者発表会に出席した調査会社IDCの上級リサーチ・アナリスト、マーレ・サンドラー氏は、PC市場シェアのかなりの部分をヒューレット・パッカード(HP)に奪われてしまったデルが、小規模企業ユーザーに注力することで自社の強みを生かそうとしていると指摘する。
「デルは、小規模企業向け市場で大きなブランド価値を有しており、Vostro PCを投入することでその価値を拡大しようとしている。また、各種のサービスを提供することで、信頼されるアドバイザーになり、いずれは収益につなげたいと考えているようだ」(サンドラー氏)
記者発表会でデル氏は、「小規模企業向け市場は急速に伸びている。またこの市場では、テクノロジーに対する需要もきわめて大きい」としたうえで、「もっと簡単に扱えるようにしてほしい」という顧客の要望に応えていくと語った。
だが、顧客サービスに関するデルの評価は芳しくないというのが現状だ。今年5月には、PC販売の利益を増やすため不正かつ虚偽の広告を使い、低利の融資を約束したにもかかわらず高いクレジット利率を適用したとして、ニューヨーク州の検事総長が同社を提訴している(関連記事)。
今回の記者会見でも、会場に詰めかけた小規模企業オーナーの質問攻めにデル氏がたじろぐ場面があった。同氏は、ソニーや東芝に比べデルの顧客サービスには問題があるというユーザーの指摘には笑顔で応じていたが、Vistaに関する悪評を耳にした別の顧客がWindows XPの提供を続けるよう懇願したときは顔をしかめた。
また、ニコラス・ネグロポンテ氏率いる米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のチームが発展途上国向けに設計した「100ドルPC」に関する質問の際も、デル氏は守りの姿勢に終始した。こうしたPCを提供する意思があるかという質問に対し、同氏はMITが最近になって価格を170ドルに引き上げたと指摘。「低価格のPCを多くの子供たちに行き渡らせるには、西側諸国のユーザーが毎年廃棄している1億2,500万台のPCを再利用するほうが賢明ではないか」と語っている。
| 日本のVostroユーザーを対象に標準で提供されるサポート・サービスおよびサポート・ツール群 |
一方、デルの日本法人も7月11日、VostroブランドのPC製品を同日から国内で販売開始すると発表した。
同社によると、日本のVostroユーザーには、専用の電話番号による電話サポート・サービス「24時間365日テクニカル電話サポート」をはじめ、デルの担当者がリモート操作で各種トラブルを解決できるようにする「DellConnect」、メンテナンス個所を自動検索する「Dell Support」などのサポート・ツールが標準で提供されるという。保守期間は1年間だが、有料のアップグレード・サービスを追加することで3年間まで延長される。また、必要に応じて翌営業日出張修理サービスや盗難対応などのサポート・サービスを追加できるとしている。
同社サービスマーケティング本部シニアマネージャーの橘宏至氏は、発表に際し、「(Vostroブランドの投入を機に)基本サービスを拡充し、価格設定を見直した」と語り、小規模企業の顧客ニーズにこたえるべく、サポート・サービスを強化したとアピールした。
| 日本国内でも7月11日からVostroブランドのデスクトップおよびノートPC5製品の販売が開始された |
(ベン・エームズ、マーク・フェランティ/IDG News Service ボストン支局 大川 亮/Computerworld)
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