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[世界] 【IDC調査】
2007年2Qの世界PC出荷台数、前年比12.5%増の5,882万台

デルを除く主要4社が20%を超える大幅な成長を記録

(2007年07月19日)

 米国IDCが7月18日に発表した調査リポートによると、2007年第2四半期の全世界PCの出荷台数は前年同期比12.5%増の成長を記録した。主要ベンダー各社の出荷台数が軒並み前年同期比20%を超える伸びを示すなか、デルだけがマイナス成長となった。

 デルのPC出荷台数は、前年同期比で4.9%減少した。同社は現在、大規模な人員削減や経営陣の入れ替え、オンラインだけではなく複数の小売りチャンネルを通じてコンピュータを販売するという新戦略への移行などに取り組んでいる。

 これに対し、ヒューレット・パッカード(HP)は出荷台数を36.5%伸ばし、世界最大のPCベンダーの地位をいっそう強固なものとした。IDCによると、第2四半期に同社が販売したPCの台数は1,134万台に達した。

 IDCのリポートと同じ日に発表されたガートナーのリポートでも、同様の傾向を示している。それによると、HPが出荷台数を36.6%伸ばしたのに対し、デルは5.5%減らした。ガートナーによると、第2四半期の全世界のPC出荷台数は、前年同期比11.7%増の6,110万台を記録した。

 IDCパーソナル・コンピューティング/PCトラッカー・プログラム担当マネジャー、デビッド・ダオウド氏によると、HPの業績が好調だったのは、同社が多面的なアプローチを採用し、ある分野が業績不振に陥っても、新たな分野に販売努力を集中できるようになっているためだという。

 「PCの出荷台数は、米国で予想を若干上回る程度の伸びにとどまったが、新興市場や西欧では大きく伸びた。多面的なアプローチを採用していたHPは、こうした状況にも的確に対応できる」(同氏)

 ベンダーによって明暗は分かれたものの、上位5社の市場シェア世界ランキングに変動はなかった。販売台数ベースの市場シェアは、トップのHPが19.3%、2位のデルが16.1%、レノボが8.3%、エイサーが7.2%、東芝が4.1%となっている。ガートナーのリポートでも、この順位は変わらない。

 しかし、今後も好調を維持できればという条件つきではあるが、エイサーが遠からず順位を上げる可能性もある。同社は、今年第2四半期にPCの出荷台数を55.4%伸ばしており、伸び率が22.3%だったレノボを急追している。

 ダオウド氏は、「エイサーは、特定の分野、とりわけ中小規模企業(SMB)向けの市場とチャネル・リセラーに注力しており、現在これらの市場を開拓している段階だ」と見ている。
 

2007年第2四半期の世界PC出荷台数 (千台)

順位

ベンダー名

2007年     第2四半期
出荷台数

市場シェア

2006年       第2四半期
出荷台数

市場シェア

成長率

1

HP

11,335

19.3%

8,303

15.9%

36.5%

2

デル

9,491

16.1%

9,978

19.1%

-4.9%

3

レノボ

4,879

8.3%

3,989

7.6%

22.3%

4

エイサー

4,261

7.2%

2,742

5.2%

55.4%

5

東芝

2,407

4.1%

1,981

3.8%

21.5%



その他

26,452

45.0%

25,303

48.4%

4.5%



合計

58,824

100.0%

52,297

100.0%

12.5%

(Source: IDC, July 18, 2007)

 
 米国市場でのエイサーの順位は6位だが、出荷台数は急増しており、前年同期比の伸び率は163.8%に上っている。

 米国市場における出荷台数ベースのシェアは、トップのデルが28.4%、HPが23.6%、ゲートウェイとアップルがそれぞれ5.6%、東芝が5.3%で、エイサーは5.2%だった。なお、IDCのデータには、デスクトップ、ノート型、ウルトラ・ポータブル、x86サーバは含まれているが、ハンドヘルドは入っていない。

 ダオウド氏によると、世界市場のPC出荷台数が12.5%の伸び率を達成できたのは、アジア太平洋地域での好調な業績に加え、米国市場の業績も予想を若干上回ったことが要因であるという。12.5%という伸び率は、前年同期比10.9%の伸びを示した2007年第1四半期や、9.7%の伸びを示した2006年第2四半期も上回っている。

 IDCは、今後も消費者がデスクトップPCではなくノート型PCを購入するという傾向は継続すると見ている。製品の価格差がかつてないほど縮まっているからだ。また同社は、今年下半期も好調な成長を期待できるが、競争の内容は複雑化し、システムのデザイン、顧客サービス、各種チャネルへの対応、市場拡大など、価格以外の面でも顧客の注意を引こうと各社がいっそう競い合うようになると予想している。

(ベン・エームズ/IDG News Service ボストン支局)






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