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[国内]
EMCジャパン、ハイエンド・ストレージ「Symmetrix DMX-4」など新製品を一挙投入

iSCSI/FC両対応機種、低電力型コンポーネント、制御ソフトウェアの新版など

(2007年08月07日)

ハイエンド・ストレージの「EMC Symmetrix DMX-4」

 EMCジャパンは8月7日、大企業向けのハイエンド・ストレージ・システム「EMC Symmetrix DMX」シリーズの最上位機種「Symmetrix DMX-4」をはじめとするストレージ新製品と、従来のストレージ・ファミリーの機能を強化するためのストレージ制御ソフト、管理ソフトなどを一斉に発表した。各製品は8月から9月上旬にかけて提供が開始される。

 今回の発表の目玉であるDMX-4の特徴は、高速4GbpsのFC(ファイバ・チャネル)ディスク・ドライブのほかに、低消費電力型のSATA(シリアルATA)II ディスク・ドライブ(容量750GB)が搭載されていることである。EMCによると、SATA IIの搭載により、通常のディスクを使った場合に比べて最大で91%も消費電力量を低減できるという。また、ドライブをポイント・ツー・ポイントに接続できるようにしたことで、故障したディスクだけを切り分ける作業を迅速かつ容易に行えるなど、DMX-3に比べて保守/管理性が向上しているという。

 DMX -4には、DMX-3にも組み込まれていたストレージ制御ソフトウェアの最新版「Enginuity 5772」が採用されている。Enginuity 5772では、RAID 5/ 6構成での速度が25%向上しているなど、従来版に比べてシステム全体の速度を最大30%向上させることができたという。また、リモート・ミラーリング・ソフトウェア「EMC SRDF」を利用した最大100kmの距離におけるレプリケーションの速度が33%向上しているほか、ローカル・レプリケーション・ソフトウェア「EMC TimeFinder」を利用したローカル・レプリケーションの速度も10倍速くなるなど、オンライン・バックアップ/リストアに要する時間を大幅に短縮するという。

 DMX-4ではまた、GUIベースの管理ソフトウェア「SMC(Symmetrix Management Console)」の採用によって管理がしやすくなっており、パワー・ユーザーであれば独自の稼働構成を組むことも可能であるという。具体的には、 TimeFinderファミリーをセットアップするには、従来であればコマンド・ベースの設定が必要であったものが、SMCを使えば、GUI操作によってわずか3クリックで完了するとしている。

 DMX-4の出荷は、今年8月27日から始まる。価格は出荷開始と同時に発表される予定だ。なお、DMX-4ファミリーのエントリー・モデルとして、設置面積が小さく電力効率がより高い「Symmetrix DMX-4 950」も提供される。

 発表会ではDMX-4のほかに、マルチプロトコル・ストレージ「EMC Celerra」シリーズのエントリー・レベル「Celerra NS20」、ファイル・アーカイブ・アプライアンス「EMC Rainfinity FMA(File Management Appliance)」、CAS(コンテンツ・アドレス・ストレージ)システム「EMC Centera」に搭載される新タイプのハードウェア「Centera 第4世代LPノード」、ミッドレンジ・ストレージ「EMC CLARiX」に新機能を提供するOS「CLARiX FLARE」最新版、そしてSRM(ストレージ・リソース管理)ソフトウェアの最新版「EMC ControlCenter 6.0」が同時に発表された。各製品の特徴は以下のとおり。

iSCSI/FC両対応の「Celerra NS20」

■Celerra NS20
 同製品は、iSCSIまたはFCを使ってNAS(ネットワーク接続型ストレージ)とSAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)に接続できるストレージ・システムである。750GBのSATA IIディスク・ドライブのサポートによって、電力効率が33%向上している。電源を入れてから15分で同製品を稼働させることを可能にするソフトウェア「Celerra Startup Assistant」の採用も特徴の1つ。今回の発表では、既存の「Celerra NS40」のマルチ・プロトコル接続モデルも発表された。Celerra NS20の価格は440万円で、出荷は9月1日から始まる。

アクティブ・アーカイブ用のアプライアンス「EMC Rainfinity FMA」

■EMC Rainfinity FMA
 同製品は、ファイル仮想化アプライアンス「EMC Rainfinity Global File Virtualization」の主要コンポーネントを取り出し、アクティブ・アーカイブ用に特化したアプライアンス製品である。Celerraや Centeraのほか、ネットワーク・アプライアンス製ストレージなどの異機種ストレージの間におけるアーカイブをサポートしているのが特徴。ポリシーの設定によってNAS環境全体を把握することを可能にし、容量やパフォーマンスの管理ができる。価格は490万8,750円で、出荷は9月1日から始まる。

■Centera 第4世代LP(低電力)ノード
 同製品は、Centera用の低電力設計のノードであり、低消費電力プロセッサ/チップセット、最適な冷却システム、高電力効率型の電源などからなる。750GBのSATA IIディスク・ドライブを活用すると、ノード当たりのストレージ容量が50%増加し、さらにテラバイト当たりの電力および冷却要件が67%低減されるという。今回の発表ではCenteraの最新制御ソフトウェア「EMC CentraStar V3.1 SP3」の発表も行われた。同ソフトによって、システムへの詳細なアクセス・リポートが管理者に提供されるという。価格は950万2,500円で、出荷は発表日と同じ8月7日から始まっている。

■CLARiX FLAREの最新版
 同製品は、ネットワーク接続型ストレージであるCLARiXに、新たにセキュリティ機能などを追加するための、CLARiXファミリー用制御ソフトウェア「CLARiX FLARE」の最新版である。具体的には、CLARiXシステムに対する管理権限を定義する機能、IPアドレスをフィルタリングすることでアクセスを制御する機能などが追加される。同ソフトはまた、ネーティブiSCSIリモート・レプリケーション機能の利用を、「EMC MirrorView」や「EMC SAN Copy」などの併用により可能にする(CLARiX CX向け)。なお、同ソフトは、CLARiX CX3、同CX300、CX500、CX700の保守契約を締結しているユーザーに無料で提供(アップグレード)される。出荷開始は9月1日から。

「EMC ControlCenter 6.0」の画面

■EMC ControlCenter 6.0
 同製品は、仮想化された論理サーバが、物理的にストレージのどのボリュームを使用しているのかを管理できるようにするソフトウェアである。これは、サーバ、ストレージおよびネットワークに仮想化機能を提供するヴイエムウェアの「VMware Infrastructure 3」を広範にサポートすることで可能になる。同製品によって、「VMware ESX Server」ホストおよびゲスト・サーバの容量や使用率、OSバージョンなどの検出と、そうした情報の活用が可能になる。価格は112万1,900円で、提供は8月17日から始まる。

(高山哲司/Computerworld)






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