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[世界]
【ガートナー調査】
エイサー、世界PC市場でレノボを超える可能性
ゲートウェイ、パッカード・ベルの買収で攻勢を強める
(2007年10月22日)
米国ガートナーが10月17日に発表した最新の調査結果によると、米国と欧州で買収を活発化させている台湾のエイサーが、米国ヒューレット・パッカード(HP)と米国デルに次ぐ世界第3位のPCベンダーとなり、ライバルの中国レノボ・グループとのシェア差をわずかに広げたという。
| エイサーのフェラーリ・シリーズ「Ferrari 5000」 |
ガートナーが実施した2007年第3四半期の世界PC出荷台数調査では、エイサーが8.1%の市場シェアを獲得、8%だったレノボとほぼ肩を並べた。エイサーはゲートウェイ買収前の同四半期に全世界で554万台のPCを出荷し、前年同期比58%増という大幅な成長を記録した。この成長率は、同四半期に548万台(同22.8%増)を出荷したレノボを超えるものとなった。
ガートナーがまとめた同四半期データは、エイサーが10月17日にゲートウェイを7億1,000万ドルで買収完了する前に収集されたものだ。なお、エイサーは先ごろ、ゲートウェイが提案していたオランダのPCベンダー、パッカード・ベルの買収に資金提供を行ったが(買収額は非公開)、これは今年8月初めにパッカード・ベルの買収に向けて交渉を進めていると表明していたレノボに打撃を与えるかたちとなった。
ゲートウェイのパッカード・ベル買収を仲介した米国アヴリル・キャピタル・マーケッツ・グループのマネージング・パートナー、ダイアナ・マラニョン氏は、「欧州市場を中心にビジネスを展開してきたパッカード・ベルのシェアは低く、ゲートウェイに買収される前の米国イーマシーンズに似ている」と指摘する。
米国IDCは、同日に発表した2007年第3四半期の世界PC出荷台数調査リポートの中で、レノボを世界第3位のPCベンダーと位置づけながらも、エイサーが欧州、中東アフリカ、日本を除くアジア太平洋市場で急成長を遂げており、近々レノボを追い抜く可能性があると指摘している(関連記事)。また、エイサーの米国におけるPC出荷台数は同四半期中に100%以上の伸びを示したが、今後はライバル企業のさらなる圧力に直面する可能性があるとIDCは見ている。
米国の調査会社エンドポイント・テクノロジーズ・アソシエーツの社長、ロジャー・ケイ氏は、「エイサーは米国市場でローエンドに位置づけられるが、ゲートウェイを獲得したことで、今後ミドルクラスとハイエンド市場で有利な立場に立てる可能性が出てきた」と分析する。
ガートナーによると、ゲートウェイの全世界の出荷台数は2007年第3四半期中に8%増加したが、米国での出荷台数は前年同期比で14.4%減少したという。
エイサーのパッカード・ベル買収は、レノボの欧州市場進出を阻む防衛的措置であったとケイ氏は見ている。エイサーはすでに欧州市場において最大手のノートPCベンダーの1社となっている。ガートナーのマネージング・バイスプレジデント、チャールズ・スマルダーズ氏は、「レノボはこれまで世界市場で着実に成長を遂げてきたが、エイサーの急成長により、店頭における棚スペースの確保が阻まれつつある」と指摘する。
ガートナーによると、2007年第3四半期の世界PC出荷台数は6,840万台で、家庭市場におけるノートPCの根強い需要がこれを牽引したと報告している。ベンダー別の出荷台数は、トップのHPが1,280万台(前年同期比33.1%増)で、市場シェア18.8%を獲得。2位のデルは986万台(同3.5%増)で、市場シェア14.4%を確保した。同調査の統計には、デスクトップPC、ノートPC、x86サーバが含まれる。
(アガム・シャー/IDG News Service サンフランシスコ支局)
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