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[国内]
日本AMD、ワークステーション向けグラフィックス・カードの新製品をアピール

「今後もワークステーション分野に注力」――日本AMDの吉沢氏が明言

(2007年11月08日)

 日本AMDは11月8日、今年8月に発表したワークステーション向けグラフィックス・カード「ATI FireGL V8650」など5つの新製品に関する説明会を開催した。FireGLは、昨年7月に米国AMDが買収したカナダのGPUベンダー、ATIテクノロジーズの製品である。

日本AMDの取締役マーケティング本部長、吉沢俊介氏

 説明会の冒頭、日本AMDの取締役マーケティング本部長、吉沢俊介氏は、AMDがエンタープライズにフォーカスした企業であると前置きしたうえで、次のように語った。「ワークステーション用グラフィックス・カード市場は、(エンタープライズの中では)規模こそ大きくはないが、テクノロジーとして先進的なグラフィックス技術が要求される。そのため、テクノロジーの牽引役として非常に重要だ」

 日本AMDの吉沢氏によれば、ワークステーション分野ではグラフィックス・プロセッサの高い処理能力と先進的なグラフィックス技術がカギを握るという。そしてFireGLは、特にグラフィックス技術に関して最先端技術が注ぎ込まれた製品であると説明した。説明会では、すでに米国で出荷を開始しているFireGLの5つの新製品が紹介され、今年末までに順次国内で発売することを明らかにした。

 FireGLには、ファミリ共通の統合型シェーダ・アーキテクチャを採用したGPUが搭載されている。統合型シェーダとは、3D画像をGPUが処理する際に必要なプロセス(頂点処理、画素処理など)に対し、負荷の割合に応じて動的に演算ユニットを割り当てる方式である。

 通常、アプリケーションにより各プロセスに対する処理要件は変わってくる。従来ではプロセスごとに特定の演算ユニットを割り当てていたため、「頂点処理ではフル稼働だが、画素処理では2割程度の稼働率」という具合に、演算ユニットの処理能力を生かしきれていなかった。

 最上位モデルであるV8650は、統合型シェーダ・アーキテクチャに基づく320個の演算ユニットを搭載し、アプリケーションの処理能力を従来製品に対して約2倍向上したという。また、ユーザーが使用するアプリケーションごとにグラフィックス・ドライバを自動で最適化する「AutoDetect」機能の実装や2GBのメモリ搭載など、全体として高機能化が図られた。

米国AMDのワークステーショングラフィックス シニア・ディレクタ、ジャネット・マツダ氏

 新製品は、エントリー・モデルから最上位モデルまで性能に合わせて4つのカテゴリーに分けられ、医療用画像処理/デジタル・コンテンツ制作/CAD(コンピュータ支援設計)用途を主なターゲットに提供される。

 説明会に併せて来日した、米国AMDでワークステーショングラフィックス シニア・ディレクタを務めるジャネット・マツダ氏は、「新製品はエントリー、ミッドレンジ、ハイエンドの各領域で最大限にパフォーマンスを発揮する」と語り、競合である米国エヌビディアの製品に対して価格および性能の両面で上回っている点をアピールした。

 新製品は、FireGLの国内代理店であるエーキューブを通して販売される。価格は、エントリー・モデル「V3600」が4万円台後半で、最上位モデルのV8650は40万円台を見込んでいる。

FireGLを競合エヌビディアの製品と比較したデータ。価格、性能の両面で勝っている点がアピールされた

(山上朝之/Computerworld)






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