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[国内]
【Dell Enterprise Showcase 2007】
「ITの課題は、複雑さが招いた」――デルのMerrit社長
IT簡素化の推進、日本市場に合わせたサービス/ソリューションの提供をアピール
(2007年11月29日)
「現在のITシステムが抱える課題は、すべてその複雑さが招いたものだ」――。11月29日にデル主催のユーザー・コンファレンス「Dell Enterprise Showcase 2007」が開催され、基調講演に登壇したデルの代表取締役社長、ジム・メリット(Jim Merrit)氏は、来場者にITシステム簡素化の必要性を訴えた。
| デルの代表取締役社長、Jim Merrit氏 |
デルは今年10月にグローバル戦略「Simplify IT(ITのシンプル化)」を発表し、業界標準技術をベースにITシステムの簡素化を推進する姿勢を表明している。Merrit氏の発言はこれに基づくものである。さらに同氏は、「他社はITシステムの複雑さから利益を得ている」と、その構造的問題を指摘した。
Merrit氏はデルが日本市場で急成長している点を強調した。ビックカメラやソフマップ、ベスト電器など量販店へPCの販路を拡大したことや、先ごろ発表した一体型デスクトップPC「XPS One」が日本向けに設計した製品であることに触れ、「今後もデルが日本市場に合致したサービス/ソリューションを提供していく」とアピールした。
続いて登壇したのは、米国Dellのエンジニアリング担当バイスプレジデントであるリック・ベッカー(Rick Becker)氏だ。同氏は、一般的なIT投資はメンテナンスが7割、技術開発など真の意味でのIT投資は実質3割であると語り、この状況を逆転させ、7割を先進的な投資へまわせるように顧客を支援するのが、デルの役割だと主張した。
| 米国Dellのエンジニアリング担当バイスプレジデント、Rick Becker氏 |
そしてBecker氏は、こうしたIT投資の現状を打開するために、デルが先進的なブレード・サーバ、仮想化の技術サポートなどを提供している点をアピール。その一方で、「ブレード・サーバがすべてと言っているわけではない」(同氏)と述べ、ブレード・サーバはあくまでデルがラインアップするSimplify ITのソリューションの1つにすぎず、「顧客にとって必要なものを、デルがすべてそろえていくことが重要だ」と説明した。
パートナー各社との密な連携が“カギ”
現在、デルは、Simplify ITを実現するためのプラットフォームの提供を目指し、ICS(Infrastructure Consulting Services)を6つの領域で推進している。各領域(仮想化、データベース、ERPなど)では、パートナー各社との緊密な連携が不可欠である。基調講演にはデルのパートナー3社も登壇し、Simplify ITとコラボレーションしていく方針を明言した。
マイクロソフトの代表執行役社長、ダレン・ヒューストン(Darren Huston)氏は、日本ではインフォメーション・ワーカーの生産性が低いと指摘。同氏は、1995年と比較したインフォメーション・ワーカーの生産性向上率のデータを示し、「世界平均では3%増加しているにもかかわらず、日本はその半分の1.5%増にとどまっている。これはグローバル・スタンダードが日本で浸透していないからだ」と説明した。
Simplify ITは、まさにグローバル・スタンダードに則ったコンセプトと言え、「日本では特に重要だ」と、Huston氏は述べた。
また、同氏は、2008年に提供開始となるWindows Server 2008、「SQL Server 2008」、「Visual Studio 2008」を紹介し、「これらのベータ版ダウンロード件数は、世界の半分を日本が占めている」と、この点については、国内ユーザーの関心の高さが世界標準を上回っていることを示した。
そのほか基調講演には、インテルの代表取締役共同社長である吉田和正氏と、EMCジャパンの代表取締役社長である諸星俊男氏が、デルが掲げるSimplify ITに対し、それぞれがどのようにコラボレーションしていくかを説明した。
| 写真左からマイクロソフトのDarren Huston氏、インテルの吉田和正氏、EMCジャパンの諸星俊男氏 |
(山上朝之/Computerworld)


