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[国内]
日本HP、ブレード・サーバを国内生産に――最短5営業日で納品

需要が急伸中のブレードの納期短縮とCTOモデルの強化が目的

(2007年12月11日)

 日本ヒューレット・パッカード(HP)は12月11日、同社製ブレード・サーバ「BladeSystem c-Class」を東京都昭島市の同社昭島工場で生産開始したと発表した。併せて、通信業界向けにカスタマイズしたブレード・サーバの新製品「BladeSystem キャリアグレード・プラットフォーム」を、12月17日に販売開始することも明らかにした。

日本HPの昭島工場

 日本HPは2006年6月から昭島工場でx86サーバ「HP ProLiant」シリーズの生産を開始しているが、ブレード・サーバについては、これまでシンガポールや中国など海外の工場で生産していた。昭島工場は、かつてUNIXサーバを生産していた時期があり、その製造ラインの一部を流用することで、x86サーバの生産を開始するにあたっては大がかりな投資が不要だったという。

日本HPの執行役員 エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 統括本部長、松本芳武氏

 同社がブレード・サーバを国内生産するねらいは明白だ。製品の短納期化と顧客ニーズへ的確に応えるためである。特にブレード・サーバは日本HPにとって戦略的製品の1つだ。「ブレード・サーバの国内市場で2008年末までにシェア50%を獲得する」(同社の執行役員 エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 統括本部長、松本芳武氏)と意気込むほど、この市場への注力姿勢を鮮明にしている。

 従来であれば、ブレード・サーバの在庫が国内になかった場合、シンガポールや中国などのx86サーバの海外生産工場に発注し、そこで組み立て・出荷テストを行った後、昭島工場に輸送していた。しかし、昭島工場に生産ラインも設けたことで、ブレード・サーバの将来的な国内販売計画に基づき、部材を海外から事前に調達しておくことができるようになった。

 日本HPによれば、顧客からサーバの注文を受け、それを設置・稼働させるまでには、従来1カ月以上の期間を要していたが、国内、しかも“都内生産”にすることで1週間ほどにその期間を短縮できるという。
 

顧客ごとにカスタマイズしたブレード・サーバを提供可能に

x86サーバは、1台につき1人の作業者が完成まで担当するセル方式で製造されている

 国内生産のメリットは短納期だけではない。顧客ごとにカスタマイズした製品の提供がより柔軟な形で行えるようになる。同社が長年得意としてきたCTO(注文仕様生産)を、あらかじめサーバをラックに搭載したり、ケーブリングを行ったりする、顧客のサーバ導入支援サービス「HP Factory Express Service」と組み合わせることで、より多彩なニーズに対応できる体制を整えている。

 上記サービスを利用した実例として、ブレード・サーバ約380台、300GBのハードディスク約1,000個を16ラックほどに収めた大型案件が紹介された。

ズラッと並べられたラックは、すべて1つの案件で納品予定のもの

 昭島工場のx86サーバの生産能力は年産約6万台、ブレード・サーバに関しては年産1万5,000台の規模となる。昭島工場で生産したx86サーバはすべて国内向けだ。しかし、需要の拡大が見込まれるブレード・サーバについては、国内需要のすべてを昭島工場だけでまかない切れるとは考えておらず、不足分は海外工場を利用して提供していく構えである。

 ちなみに、昭島工場ではPC/ワークステーションも生産しており、その生産能力は日産5,000台。PC/ワークステーションは、全体の70%が同社Webサイト「HP Directplus」からの注文で、1件当たりの注文台数は90%が5台未満、70%が1台からのオーダーであるという。

ブレード・サーバの製造ライン。意外にもこじんまりとしたスペースで生産されていた。写真には写っていないが、エンクロージャの製造ラインも写真右側に併設されている

 また、ブレード・サーバをHP Directplusから同日付けで購入できるようになっている。ブレード・サーバ、エンクロージャをWebサイト上で構成/見積もりでき、最短5営業日で納品可能という。ブレードの構成は、Web上のガイダンスに従うことで、容易に作成できる。

 一方、ブレード・サーバの新製品であるBladeSystem キャリアグレード・プラットフォームは、通信業界向けに交換機と同じ48Vの直流電源に対応した。さらに電源安定性/電磁波放射/耐震性など、機器の安定運用に関わる通信業界の基準「NEBS(Network Equipment Building System)」にも準拠し、信頼性の向上も図っている。価格は300万5,100円から。

(山上朝之/Computerworld)






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