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[国内]
レノボが「ThinkStation」の国内出荷を開始――同社初のワークステーション
独自のThinkブランド第1弾として、「IBMとは競合しない」領域で展開
(2008年01月22日)
レノボ・ジャパンは1月22日、IBMのPC部門を買収してから初となる独自開発の「Think」ブランド製品としてワークステーション「ThinkStation」の国内出荷を開始すると発表した。2008年1月31日より順次出荷を開始する。
| 「ThinkStation S10」(左)と「同D10」(右) |
ThinkStationは、昨年11月に中国Lenovoが全世界で同時に発表したタワー型ワークステーション製品だ。主に、CAD、工業デザイン、EDA、3Dイメージングなどの用途が想定されている。2005年にIBMから買収したPC部門にワークステーション製品は含まれておらず、ThinkStationはLenovoが一から設計・開発し、製品化したものとなる。同社はThinkStationにより、大手PCベンダーとしては約10年ぶりにワークステーション市場へ新規参入を果たした。
発表されたThinkStationは、「ThinkStation S10」および「ThinkStation D10」。S10は単一CPU製品で、インテルのCore 2 Duo/Extremeプロセッサを搭載する。もう1つのD10は2CPU製品で、インテルのXeonプロセッサがベースとなり、ハイエンド・モデルとなる。
特徴的なのは、競合他社の製品がファンを背面部に設置していることに対して、ThinkStationはファンを底部に設置している点である。これにより、通常(80mm)より大きな120mmのファンを使用できるようになった。
| Lenovoのアジア太平洋地域担当 製品事業部ディレクター、Chris Kelly氏 |
Lenovoのアジア太平洋地域担当で製品事業部ディレクターを務めるクリス・ケリー(Chris Kelly)氏は、「ファンを大きくしたことで、(ファンの)回転速度を落とすことができ、結果としてノイズも減らすことができる」と、そのメリットを説明した。また、筐体内のエアフローにも工夫が施されており、プロセッサやHDDへ外気を直接取り込む構造をとることで、高効率な冷却を実現している。
IBMもワークステーション製品を展開しており、今後競合となっていくことが考えられるが、この点に関して、レノボ・ジャパンのマーケティング担当執行役員、石田聡子氏は、昨年10月にIBMが発表したブレード型ワークステーションを引き合いに出し、次のように語った。「IBMは、ブレード型ワークステーションが示すように、(システム化した)比較的規模の大きいユーザーをターゲットにしている。しかし、われわれはデスクトップ環境における、もっと一般的なPCとしてのワークステーションを提供していく」
実際、IBMとLenovoはワークステーションの保守体制で協業しており、ターゲット市場が明確に分かれているようだ。
現在、日本のワークステーション市場は、デルや日本HPが先行している。こうした“先行組”に対するレノボの優位性として石田氏は、管理ソフトウェアが充実している点を挙げる。最大33階層(33日分)までバックアップ可能なソフトウェア「Rescue & Recovery 4.0」や、他のPCへ設定/データをスムーズに移行できるソフトウェア「System Migration Assistance」など、各種ソフトウェアを付属することで差別化を図っているという。
セキュリティに関しても、指紋認証機能のサポートや、筐体の物理的な盗難を防止する機能、ハードディスク暗号化、パスワード・リセット機能などを提供する統合セキュリティ・ソフトを標準搭載している。レノボは、こうした面が競合に対して強みになるとしている。
| D10の筐体内部。写真は開発機であるため、実機と比べると若干構成が異なるという |
(山上朝之/Computerworld)
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