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[米国]
HP、ノートPCモデル含むシン・クライアント端末3機種をリリース
データ紛失やウイルス感染、盗難のリスクを軽減
(2008年01月25日)
米国Hewlett Packard(HP)は1月24日、ノートPC型シン・クライアント端末「HP Compaq 6720t Mobile Thin Client」と、デスクトップPC型シン・クライアント端末の新モデル「HP Compaq t5730」「同t5735」を発表した。同社はシン・クライアント/仮想化ソフトウェア・ベンダーの米国Neowareを買収して以来、デスクトップ仮想化技術の拡充に力を入れており、今回の新製品投入もその取り組みの一環と言える。
| HP Compaq 6720t Mobile Thin Client |
6720tは、HDDやファンなどの可動部品を搭載しない同社初のノートPC型シン・クライアント端末。Windows XPに対応し、Wi-Fi無線LAN機能と3Gブロードバンド無線機能、ならびに15.4インチの液晶ディスプレイを備える。
同製品では、データ紛失やウイルス感染、本体盗難のリスクを軽減するため、データ・ファイルとアプリケーションはすべてリモートのサーバに保存される。また、アプリケーションをリモートでインストール/管理/更新/実行できるなど、管理面での簡素化も図られている。価格は725ドル。出荷開始は今年1月末から。
一方、デスクトップPC型シン・クライアント端末のt5730はWindows XP対応モデル、t5735はDebian Linux対応モデルとして提供される。いずれもユーザー・アクセス管理機能を搭載し、2ファクタ認証をサポートする。価格は、t5730が499ドルから、t5735が450ドルから。
「HPはここ18カ月でシン・クライアント技術の研究開発投資を倍増させ、シン・クライアント開発センターを従来のヒューストンに加えて、フランス、上海、ペンシルベニアに開設するに至った」と語るのは、同社のブレードPC/シン・クライアント部門ディレクター、タッド・ボードマン(Bodeman)氏だ。
同氏によると、シン・クライアントは長年提供されてきた技術だが、昨今のセキュリティや省エネルギーへの関心の高まりを背景に、今後普及拡大が見込まれるという。
ちなみに、シン・クライアント市場でHPと競合する米国Wyse Technologyは4カ月前に、ICカードとBluetoothをサポートしたノートPC型シン・クライアント端末2機種を発表している。
HPのマーケティング・マネジャー、タイ・ヌグエン(Thai Nguyen)氏は、「ノートPC型シン・クライアントは、ノートPC紛失による機密情報漏洩問題を解決する切り札となるだろう。例えば6720tは、Neowareのシン・クライアント技術を用いて中央のサーバでデータを処理するため、本体にデータを格納する機能を一切装備していない」と強調する。
元NeowareのCEOで、現在はHPのパーソナル・システム部門のシン・クライアント担当バイスプレジデントを務めるクラウス・ベシエ(Klaus Besier)氏は、「多くの人がデスクトップPCとノートPCのデータ・セキュリティを懸念している。このため、必要に応じて従来のPCを代替できるシン・クライアント技術への関心が高まっている」と指摘する。
Neowareの買収完了に伴い、HPはシン・クライアント部門のエンジニアを4倍に増員した。「現在、HPとNeowareの技術力を融合しながら、リモート・クライアントの処理能力やグラフィックス性能、無線機能の強化に力を入れている」とBodeman氏は説明している。
(Jon Brodkin/Network World米国版)
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