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[米国]
Dell、EqualLogic買収の成果物となるiSCSIストレージを発表

「EMCとのiSCSI製品提供も継続」――販売戦略は当面バランスを重視

(2008年02月05日)

 米国Dellは2月4日、EqualLogic買収の成果物となるiSCSIストレージの新製品「Dell EqualLogic PS5000」シリーズ3製品を発表した。Dellは1月28日にEqualLogicの買収を完了している。

 発表されたのは、SATAIIドライブ(ドライブ1台当たりの容量は最大1TB)を16台まで搭載可能な「Dell EqualLogic PS5000E」、SASドライブを16台まで搭載可能な「同PS5000XV」「同PS5000X」の3モデルだ。

「Dell EqualLogic PS5000」シリーズ

 PS5000シリーズは、コントローラとディスク、16ベイの筐体を備えており、最大192TBのデータを保存できる。また、一度に6万件のトランザクションを実行可能だという。Dellは、SMB(小・中規模企業)に向けて同シリーズを展開する考えだ。

 Dellのビジネス製品グループ シニア・バイスプレジデント、ブラッド・アンダーソン(Brad Anderson)氏は、「PS5000シリーズは、既存のITインフラに接続してすぐに稼働させることができる。場合によっては1時間以内の稼働も可能だ」とアピールした。また、既存のEqualLogic製品とも互換性がある。

 PS5000シリーズは、相互接続プロトコルにiSCSIを用いてデータ転送とネットワーク・ストレージの管理を行っており、SAN(Storage Area Network)環境での利用も可能だ。

 Dell のエンタープライズ・ストレージ担当ディレクター、プラビーン・アスタナ(Praveen Asthana)氏は、必要に応じてストレージを随時追加できることにより、システム管理者が将来的なストレージ容量をあらかじめ計画しなくても済むうえ、長期的にはコスト/リソースの節減にもつながると、説明した。

 PS5000シリーズをインストールする際には、同梱されているソフトウェアがネットワークのトポロジを検知し、システムの健全性をチェックしてくれる。そのため、ネットワークに同シリーズを接続する前に、各ストレージやIT機器が正確に動作するかを確認できるようになっている。

 また、仮想化されたストレージ環境を管理して、最適なパフォーマンスを引き出すソフトウェアも用意。これにより、ストレージの負荷をアレイ間で適切に配分したり、データのプロビジョニングを行ったりしてディスクの利用効率を向上することが可能だ。

 さらに、レプリケーション機能により、災害やシステム障害によるデータ消失を防ぎつつ、継続的なデータ・アクセスを実現することができる。

 米国Enterprise Management Associatesのシニア・アナリスト、マイク・カープ(Mike Karp)氏は、「ストレージのセットアップや管理ができる、専門スタッフのいる中小企業は非常に少ないため、iSCSIアレイを採用して各種ストレージ環境を統合するのは理にかなっている」と、PS5000シリーズを評価した。

 加えてKarp氏は、「IP通信やiSCSIプロトコルなどのよく知られた技術が使われているため、インストールや運用が容易だ。PS5000シリーズはiSCSI SAN製品の価値を最大限に引き出すことができる」と語った。

 PS5000シリーズの価格は管理ソフト込みで1万9,000ドルからとなっており、販売パートナーを通じて近く出荷が開始される。

 PS5000シリーズは、2007年11月にDellがEqualLogicを14億ドルで買収してから初の製品となる。この買収は、大手企業向け製品とSMB向け製品を強化しているDellのストレージ戦略の一環であった。

 Karp氏によると、EqualLogicはこれまで仮想化管理機能を搭載したiSCSIストレージの提供を強みとしており、今回発表されたPS5000シリーズも従来製品と同様の機能を備えているという。Dellのスタッフに対する製品サポートの研修はまだ数カ月かかるものの、同社は今後EqualLogic製品の採用が拡大すると見込んでいる。

 しかしDellは、EqualLogicの買収以前からEMCと共同で、SMBをターゲットにしたiSCSIベースのストレージ製品を提供している。Karp氏は、EMCと共同で提供しているiSCSI製品が同社にとって良い収入源になっているとしたうえで、「EqualLogic製品だけを販売するのではなく、バランスを取りながら両方の製品を販売していくというのが、Dellの当面の方針だ」と語った。

(Agam Shah/IDG News Service サンフランシスコ支局)






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