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[米国] 【Interop Las Vegas 2008】
来週開幕のInteropで、802.11n対応無線LAN製品が続々登場

ドラフト2.0対応で製品投入を加速するベンダー各社

(2008年04月23日)

 4月27日から5月2日にかけて米国ネバダ州ラスベガスで開幕される「Interop Las Vegas 2008」コンファレンスで、無線LANベンダー各社が、IEEE 802.11n規格ドラフト2.0対応のアクセスポイントやコントローラ、管理ツールなどの新製品を相次いで発表しようとしている。いずれも、企業における同規格の採用を促進するねらいを持つ製品だ。

 Interopで披露される各社のアクセスポイント新製品は、ワイヤレス・デバイスの数からサポートされる周波数帯の種類、消費電力、そしてもちろん価格に至るまで、仕様はさまざまに異なっている。新製品が多数リリースされることで、エンタープライズ無線LAN製品の購入や実装に関する決断は、いやがおうでも複雑になっていくことが予想される。米国のIT調査会社Burton Groupのアナリスト、ポール・デビーシ(Paul DeBeasi)氏は、「同一条件下での製品比較がますます難しくなりそうだ」と述べている。

 例えば、ベンダー各社は、ほぼ例外なくPower over Ethernet(PoE)のサポートをうたっている。そのうえで大半のベンダー(ただし、すべてではない)が独自のくふうを凝らしたり、特定の機能を排除もしくは簡略化したりして、消費電力の低減を図っている。ただし、Interopで出品予定の製品に採用されているアクセスポイントの電力消費を抑える、もしくは効率化する(あるいはその両方)ために開発中の技術は、きわめて多岐にわたっている。

 これら802.11n対応の新製品群は、ほとんどすべてのケースで、2つの空間ストリーム、3×3(送信アンテナ3本×受信アンテナ3本)のMIMO(Multiple Input Multiple Output)アンテナ設定、40MHz幅をサポートし、接続されるワイヤレス・デバイスのデータ転送速度は約300Mbps(アクセスポイント2台構成なら合計600Mbps)となっている。さらに、大半の新製品が2個のギガビットEthernetポートを備え、単数あるいは複数のPoEオプションに対応している。

 米国Aerohive Networksは、同社の“コントローラ非搭載型”無線LANアーキテクチャを採用した、初めての802.11n対応アクセスポイント「HiveAP 300シリーズ」を投入する。Interopでは、オフィス用、工場用、3無線機搭載屋外ネットワーク用の3つのモデル「HiveAP 320」「同340」「同380」が披露される予定だ。

 新しい3製品は、PoEスイッチがアクセスポイントに供給している電力を検出する、Aerohiveの「SmartPoE」技術を使用している。同社のワイヤレス製品は原則的に単独の802.3af PoE回線上で動作可能だと、Aerohiveの幹部は説明している。HiveAP 320は1,300ドル、同340は1,500ドルで、どちらも今年7月に発売予定となっている。そして、第4四半期にリリース予定の同380」は3,000ドルとされている。

 米国Aruba Networksは、2種類の802.11abg対応アクセスポイント「AP-124」「同125」をリリースする。同製品での802.11n機能は、ベンダーに追加料金を支払ってソフトウェア・キーを入手するとアクティベートすることができるという仕組みだ。アンテナについては、AP-124は取り外し交換可能だが、同125は不可能になっている。基本価格は1,000ドルで、802.11n機能のアクティベート料金は1製品あたり300〜400ドルで、製品の実装個数によって変わってくる。販売開始は今年四半期中とのことだ。

 米国Meru Networksは、“アクセスポイントのメルセデスベンツ”とでも呼ぶべきハイエンド製品「AP440」を披露する。同製品は1台で4系統の802.11nネットワークを提供可能で、うち2つを2.4GHz帯の2種の異なる周波数帯(40MHzと20MHz)に、残り2つを5GHz帯の異なる40MHz周波数帯に設定することができる。Meruのアーキテクチャは事実上、無線LANを重なり合う4つの別階層に分けることを可能にし、全体的なキャパシティは1.2Gbpsに及ぶとのことだ。

 もっとも、4系統の無線LANすべてをフル活用するには、「PoE Plus」と呼ばれる規格への対応が必要になる。PoE Plusは、現在策定が進められている802.3at規格のことで、802.3afを強化したものだ。すでに多くのベンダーがPoE Plus対応製品を提供している。AP440の導入には、そうした製品のコストに加え、およそ3,000ドルというアクセスポイント本体の料金がかかるわけだ。リリースは今年第3四半期に予定されている。

 米国Ruckus Wirelessは、比較的安価な2.4GHz帯802.11nアクセスポイントを投入する。無線LAN1セットのシンプルな「ZoneFlex 7942」で、Ruckusの新たなワイヤレス・メッシュ技術を実装した初めての製品だ。自己形成能力を備えた「SmartMesh」ソフトウェアが、全アクセスポイントにLANとつながるEthernetケーブルを装着する必要をなくし、障害の発生した回線を避けるようにトラフィック経路を自動的に設定してくれる。こうした機能は、Ruckusの全アクセスポイント製品で有効だという。

 米国Trapeze Networksが出品する「MP-432」は、2系統の無線LANを供給する802.11nアクセスポイントだ。同製品はすでに販売されており、価格は1,300ドル。同社のエンジニアは、消費電力を縮小し、電力の有効利用性を改善することを重視して同デバイスを開発している。1つの802.3af PoE回線で同デバイスの機能を最大限に活用できるとTrapezeはコメントしている。

 また、Trapezeの新しいハイエンド・コントローラ「MX2800 WLAN」は、スイッチング速度が28Gbps、サポート可能なアクセスポイント数は512個までとなっている。最大64個のユニットを“仮想的”に束ね、1つのデバイスとして見せることができる。こちらも販売開始済みで、価格は2万ドルだ。同社は、「Mobility Systems Software」もアップグレードし、コントローラが障害の起こったデバイスの仕事を自動的かつシームレスに引き継ぐ機能を追加している。

Interop Las Vegas 2007の会場風景。例年、ベンダー各社はInteropの開催に合わせて新製品を一挙に投入する

(John Cox/Network World米国版)





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