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[中国]
中国、通信業界再編に着手――待望の3Gサービス開始まであとわずか

再編完了後、3つの新事業者に3G事業免許を付与する見通し

(2008年05月27日)

 中国政府は5月24日、同国で固定電話および携帯電話回線を提供する各通信事業者を再編成する計画を発表した。これにより、待ち望まれている3G(第3世代)携帯電話ネットワークの認可が最終段階に進んだことになる。

 中国では現在、固定電話回線の事業主は地域ごとに運営されているが、それらが携帯電話サービスを提供することは認められていない。逆に、携帯電話事業者が固定回線を持つことも規制されている。同計画は長い間、中国の政府当局内で議論の中心となっていたが、今回、各社の事業を統合あるいは分割することにより、固定回線と携帯回線の両方を提供する3つの新事業者が誕生することになる。

 通信業界の規制当局として新設された産業情報部、および国家発展改革委員会、中国財政部が発表した共同声明によると、当局は再編成計画完了後、新事業者に3G事業免許を付与する見通しだ。

中国の固定通信最大手、中国電信(China Telecom)のサイト

 中国は世界最大級の携帯電話市場でありながら、一般市場向けの3G携帯通信サービスの開始については後れを取っている。通信事業者が固定・携帯の両サービスを提供するよう再編成することで、中国政府は各事業者の競争力が向上することを期待しており、3G事業免許を付与するための準備も整えられると考えている。

 同声明では再編成の完了期限について触れていないが、中国の国営通信社である新華社通信の報道によると、業界の再編成には1年から1年半を要するという。

 シンガポールの調査会社Springboard Researchで中国地区担当マネジャー兼調査ディレクターを務めるブライアン・ワン(Bryan Wang)氏は、再編成は1年以内に完了すると予測している。また同氏は、「楽観論を言えば、今年中に3Gサービスが解禁になるかもしれない」との見方を示している。

 再編成計画の下、現在は固定電話サービスを提供する中国電信(China Telecom)は、中国聯通(China Unicom)からCDMAネットワークを獲得する。中国電信はさらに、通信衛星ベースのサービスを提供する中国衛星通信(China Satcom)を吸収合併する予定だ。

 一方、中国聯通はGSMネットワークを保持し、固定電話サービス事業者の中国網通(China Netcom)と合併することになる。また、中国最大の携帯電話事業者である中国移動(China Mobile)は、固定電話の全国ネットワークを持つ中国鉄通(China Tietong)を吸収することが決定している。

 これらの再編成のうち、中国聯通のCDMAネットワークを分割し、中国電信に移行する作業が最も困難になると見られている。Wang氏は、「中国電信は早くもCDMAネットワーク担当チームを編成しているが、それは中国聯通のネットワークを理解するための小規模な研究チームにすぎない」と指摘する。

 また、Wang氏は、「中国聯通はキーマンとなる一部の幹部を中国電信に移籍させずに、自社のGSM事業のために引きとどめるつもりだ。中国電信は人材の確保に苦しむかもしれない」との見解を示している。

(Sumner Lemon/IDG News Serviceシンガポール支局)






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