【 ここから本文 】
- TOP
- > News : モバイル&ワイヤレス
- >
モバイル&ワイヤレス
ソーシャルブックマークに登録 :
印刷用ページの表示
[米国]
ベライゾン・ワイヤレス、クアルコム子会社の技術で携帯電話向けテレビ配信サービスを計画
(2005年12月02日)
米国ベライゾン・ワイヤレスは12月1日、米国クアルコムの子会社であるメディアFLO USAのマルチキャスト技術を米国で初めて採用した携帯電話向けテレビ番組配信サービスを開始する計画を明らかにした。
このサービスに対応した携帯電話機の商品化状況にもよるが、2006年末には本格的なサービス提供を開始できる見込みだ、とベライゾン・ワイヤレスの広報担当者、ジェフリー・ネルソン氏は語っている。
ネルソン氏によると、ベライゾン・ワイヤレスはこの新サービスを提供することで、ダウンロード可能な動画を配信する既存のサービス「VCase」を補完したい考え。このサービスを当初開始するのは、同社のEV-DO高速無線サービスですでにカバーされている、171都市を含み米国総人口の約半数が暮らしている市場のうち、半分程度の地域だという。
ネルソン氏は、他の携帯電話向けデジタル放送規格、例えばDVB-H(Digital Video Broadcasting-Handheld)などではなく、メディアFLOのマルチキャスト技術をベライゾン・ワイヤレスが選定した理由として、メディアFLOのネットワークがこの新サービスを提供するのに最適のシステムだったことに加え、クアルコムとの長年の取引関係も決め手の一つになったしている。ベライゾン・ワイヤレスは、クアルコムが開発したCDMA方式を採用しているものとしては世界最大の携帯電話網を運営している。
同社とクアルコムはメディアFLOに関する契約内示書を取り交わしたばかりの段階であり、番組コンテンツや携帯電話機、ユーザー・インタフェース、マーケティング、サービスのパッケージなど、本契約までに「今後協議すべき問題がまだ数多く残っている」と、ネルソン氏は語った。また、どのような番組コンテンツを配信するかの決定はメディアFLOにゆだねられるが、クアルコムおよびメディアFLOと緊密に連携していく、と同氏は述べている。
クアルコムによると、メディアFLOのネットワークは、20本のライブ・ストリーミング映像チャネル、10本のライブ・ストリーミング音声チャネル、800分のダウンロード済みコンテンツを配信可能。例えば、1人のユーザーが番組を視聴しながら映像や音声をダウンロードすることもできる、とメディアFLOの上級副社長兼ゼネラル・マネジャー、ジェフリー・ローベック氏は説明している。ただし、ベライゾン・ワイヤレスでは、メディアFLOのネットワークを音楽やビデオのダウンロード向けに利用する予定はない、とネルソン氏は語った。
メディアFLOのネットワークは、以前はUHFテレビ・チャネル55番に割り当てられていた700MHz近くの周波数帯で運用されることになる。ローベック氏によると、クアルコムは全米でこの周波数帯の使用免許を取得しているが、まだこの周波数帯でテレビ放送が行われている地域もある。テレビ局は、アナログ放送からデジタル放送への段階的移行のため、旧来使われていたチャネルの周波数帯を明け渡していく途上にある。「周波数帯の問題は、当社の市場を制約する要因にはならないだろう」とローベック氏は述べた。
また、メディアFLOはローカルな番組も全国向けの番組も提供する能力を持つようになる、とローバック氏は語った。同氏によると、メディアFLOは、将来、CDMA方式を使用していない業者を含む米国内のあらゆる携帯電話事業者に対して同社のネットワークを提供することを目指している。また、米国外で、ネットワーク構築を計画している他社に対して、技術上の支援や多少の資金上の支援を行う可能性もあるという。
(Originally reported by Stephen Lawson, IDG News Service 12/01/2005)
(IDG News Service)



